

自転車の交通違反に対して反則金の納付を通告する制度、いわゆる青切符による取り締まりが来年4月から始まります。違反内容や反則金の額について街の人からは不安を感じる声も多く聞かれました。
■来年4月から始まる自転車“青切符” 違反内容・反則金の額は?
【長谷川珠子アナウンサー】
「政府は自転車の交通違反に対する反則金の額を正式に決定しました。違反項目は113個。その違反内容や金額は様々です」
来年4月1日から16歳以上が自転車で交通違反をした時に反則金が課される青切符。
政府が発表した反則金の額はスマートフォンを使用しながら自転車を運転する『ながらスマホ』が最も高く1万2000円。
また、『2人乗り』や『自転車同士で並んで走行』は3000円となっています。
さらに、『イヤホンをつけながらの運転』や『傘差し運転』は5000円など、街で普通に見られる行為が今後、反則行為として取り締まりを受けることに。
【街の人】
「携帯電話使用。これは音楽聴いていて、ちょくちょくスマホを見てしまう。そう考えると携帯電話の使用は怖い」
■自転車は原則“車道通行”も…「車に当たりそうになった」
そんな中、警察庁のパブリックコメントで最も意見が寄せられたのが、自転車の通行区分違反に関するものです。
【長谷川珠子アナウンサー】
「自転車は原則車道通行で、広々とした歩道があっても基本的には車道を通行する必要があります。車との距離が近く、危険を感じる瞬間も多くあります」
色分けされ、分かりやすい自転車レーンがある一方、道路の幅が狭く、青い矢印のナビマークだけの場所もあるのが現状です。実際に自転車で走行してみると…
【長谷川珠子アナウンサー】
「車道に色がついていないので、車も私もその線引きが曖昧でヒヤリとする瞬間はお互いにあります。さらに後ろからの車はなかなか分かりづらく、狭い道だと恐怖心もあります」
違反となれば6000円の反則金が課せられますが、自転車の車道走行には不安を覚える人も多いようです。
【街の人】
「高校生のとき、(車に)当たりそうになり危なかった。それは怖かった」
【街の人】
「(自転車で)車道を走りたいが、路上駐車している車が邪魔で結局危険になる。曖昧で、いつも困ったなと思う」
一方で歩行者側からはこんな声も…
【街の人】
「日本の習慣を知らない外国人の方が圧倒的に多い。スピードを出して(歩道を)走っていく。やっぱり危ない」
自転車の走行は原則車道となりますが、警察庁は道路標識などで通行可能となっている場合や道路の交通量が多く、やむを得ない場合などは歩道通行を認めています。
しかし、いずれにしても徐行した上での安全運転が大前提。
青切符導入の目的はもちろん事故の防止なので、安全への意識を高める必要があります。
最終更新日:Thu, 19 Jun 2025 18:51:32 +0900