

新潟県上越市では6月に入り、側溝などに使う鉄製のフタ“グレーチング”の盗難被害が相次いでいます。誰が何の目的で盗んだのか…近隣の住民からは怒りの声が上がっています。
【上昭和町町内会 高宮宏一 会長】
「なぜ、こんなところを狙ったのか。怒りを持っている」
こう怒りの声を上げるのは、上越市上昭和町の町内会長を務める高宮宏一さんです。
【記者リポート】
「ショッピングセンターの駐車場の出入り口付近には、カラーコーンがずらりと並んでいます。すべてグレーチングが盗まれたあとです」
上越市によりますと、この地区では6月16日~17日までに複数箇所で合わせて17枚の鉄製のグレーチングが盗まれる被害が発生。被害額は約21万円に上ります。
犯行の背景にあるとみられるのが金属価格の高騰です。
鉄スクラップ1tあたりの価格は年々上昇し、5年前に比べ約2倍になっていて、上越市は転売目的の可能性が高いとみています。
【上昭和町町内会 高宮宏一 会長】
「今まで、こういうような事案は上昭和町ではなかったので、私も安心していたが、この通りで、グレーチングが盗まれると聞いてびっくりした」
人や車が安全に通行できるように道路の排水溝や側溝などに設置されるグレーチング。
被害現場はコーンが置かれ、安全対策が取られていますが、小学校の通学路になっているところもあり、高宮さんは児童のケガにつながりかねないと懸念を示します。
【上昭和町町内会 高宮宏一 会長】
「大変子どもたちにとっては危険な場所。登下校で通るときに側溝に落ちる可能性があるのではないかと心配している」
さらに被害は別の地域でも…
【記者リポート】
「北陸道・上越インターチェンジからほど近いこちらの場所でもグレーチングの窃盗被害が確認されています」
先ほどの上昭和町地区から5km程離れた北陸道の上越インターチェンジ付近でもグレーチング6枚が盗まれていたことが6月17日、新たに分かりました。
上越市は警察に被害届を提出していて、被害箇所では資材が届き次第、復旧を進めるとしています。
最終更新日:Thu, 19 Jun 2025 21:30:00 +0900