投開票日が迫る参院選。新潟選挙区では1議席をめぐって4人が立候補しています。選挙戦も終盤に入り、これまで精力的に動いてきた候補者たちもラストスパートをかけています。
〈自民〉逆風吹き荒れる中…議席奪還に向け大物議員続々
7月16日、誕生日を迎えたのは自民党の新人・中村真衣さん。
【自民・新 中村真衣 候補】
「みんなに言われて（誕生日だと）気付くという感じ」
初めての選挙戦に挑み、各地で訴えを続けてきた中村さんは、この日もお祝いムードは封印。物価高対策や教育格差の是正、農家の所得補償拡充などを訴えます。
【自民・新 中村真衣 候補】
「農家の皆さんを守るには、農家の皆さんが安心して生産できる環境を整えなければいけない。なぜ、今回このようなことになってしまったのか、農業政策の見直しもそう。そして流通経路の改善、そうしたところにもしっかりと力をいれなければいけない」
元競泳メダリストとして圧倒的な知名度を誇る一方で…。
【石破首相】
「皆さん方に力を貸していただいて、助けていただくしかございません」
【自民 麻生太郎 最高顧問】
「ぜひとも皆さん方もお力をいただければと思って新潟に来た」
逆風が吹き荒れる中、大物議員を連日新潟入りさせるなど、議席奪還に向けテコ入れを図る自民党。
中村さんは「ゴールは新潟の元気だ」を合言葉に、新たな風を吹き込もうと声を枯らしながら訴え続けています。
【自民・新 中村真衣 候補】
「スポーツと違って、なかなかメダルは自分の力ではなくて、皆様の力が必要になってくると思うので、県民の皆様から押し上げていただけたらなと思います」
〈立憲〉代表は2度の新潟入り 野党間の結束強め議席死守目指す
一方、その自民党への批判を強めるのが…
【立憲・現 打越さく良 候補】
「企業団体献金、大きな声におもねるような、そうした政治ではなくて、地道に働く方たち、生活をしている方たちにしっかりと耳を傾ける政治をする」
立憲民主党の現職・打越さく良さん。時限的な食料品の消費税ゼロやガソリンの暫定税率の廃止、選択的夫婦別姓の実現などを訴えています。
選挙戦が終盤を迎えた7月15日には、野田代表が2度目の新潟入り。
【立憲 野田佳彦 代表】
「新潟の皆さん、望んでいるでしょ、（ガソリン）暫定税率の廃止。阻んだ自民党を選ぶんですか」
さらに…
【国民民主 上杉知之 県連代表】
「公式には推薦とかは出していないが、それは連合の同じ仲間という中で」
推薦をせず距離をとっていた国民民主党の上杉知之県連代表も応援に駆けつけるなど野党勢力が結集。
各党からのバックアップを背に、6年前に野党共闘で手に入れた1議席の死守を目指します。
【立憲・現 打越さく良 候補】
「候補者本人としては皆さんと共に駆け抜けるだけで、あまり情勢とか分析しているような余裕もないので、日々全力で駆け抜けます」
〈参政〉草の根の選挙戦 若者・無党派層からの支持広げる
この2人の戦いに割って入り、若者・無党派層からの支持を広げているのが参政党の新人・平井恵里子さんです。
父親が農家の平井さんは農業従事者の所得の安定や15歳までの子ども1人あたり毎月10万円の支給などを掲げて選挙戦を戦っています。
【参政・新 平井恵里子 候補】
「政治がなんとなく薄暗い感じのイメージでした。でも、この橙色のように明るい日本が見えたような気がして、子どもたちに良い日本が残せるような気がしている」
組織力を誇る自民・立憲とは異なり、草の根で初めての選挙戦に臨む平井さん。7月16日には、農家の父親が国政初挑戦の娘を激励。
【平井候補の父親】
「頑張り屋なので大丈夫だと思う。言ったことは必ず成し遂げるので」
2人の息子からも応援されているという平井さんは、選挙戦終盤にかけての手応えを実感しながらも、さらなる支持拡大に向け奔走します。
【参政・新 平井恵里子 候補】
「盛り上がりを感じている。最初のほうは『新潟に参政党ってあったんですか？』と、そういうふうな声をいただいたが、都議選の結果もあり、相乗効果で今こういうふうになっているんだと思う。今までやってきたことを同じ熱量で、同じことを続けていくだけだと思っている」
諸派の新人・原田公成さんは受信料を支払った人だけが視聴できるNHKのスクランブル放送の実現などを訴え、SNSを中心に支持拡大を図っています。
1議席をめぐる17日間の戦いもいよいよ最終盤。投開票は7月20日行われます。
最終更新日:Fri, 18 Jul 2025 22:00:00 +0900
