

能を大成させた世阿弥ゆかりの新潟県佐渡市で7月17日、観世流能楽師による能楽教室が開かれました。
佐渡市にある金井小学校で17日開かれたのは、日本が誇る伝統文化である能を学ぶ能楽教室です。
講師は観世流能楽師の松木崇俊さんなどが務め、能の基礎知識や歴史などについて解説。
実演コーナーでは、子どもたちが小道具を手に能楽師の気分を味わったり、演目ごとに使い分ける能面を実際につけたりして楽しみながら能に触れていました。
【児童】
「楽しかった」
中には、子どもらしいこんな反応も…
【児童】
「長時間、能面をつけていると汗をかいて疲れる」
教室の最後には、老松という演目の一節を練習。子どもたちがうたい、それに合わせて松木さんが本格的な舞を披露する場面も。
佐渡島の金山が世界文化遺産に登録され、海外からも多くの観光客が訪れる中、講師を務めた松木さんは日本の文化を広めてほしいと話します。
【観世流能楽師 松木崇俊さん】
「日本にはこういった芸能があるよと。能だけではなく、歌舞伎・落語・文楽、なんでも大丈夫。そういった知識を持ってもらって、何かあったときに広めてもらえたらうれしいかぎり」
能楽教室をサポートした地元の団体も伝統の継承に向け、こうした機会をつくることの重要性を感じていました。
【佐渡の能を織る会 近藤利弘さん】
「若年層を対象にカルチャー教室を開くということは大変重要なことだと改めて思った」
伝統文化を後世につなぐため、地道な努力が続いていきます。
最終更新日:Sat, 19 Jul 2025 05:00:00 +0900