

8月20日、新潟県内を走るJR白新線の駅で、乗車しようとした客12人が乗れないまま列車が発車する事案がありました。JR東日本新潟支社によりますと、運転士は「乗車する客だとは思わなかった」と話しているということです。
8月20日午前10時4分ごろ、新潟市北区の白新線・豊栄駅で発生したのは乗客12人が乗車できないまま列車が発車するトラブルです。
JR東日本新潟支社によりますと、電車は午前9時44分新潟駅発の村上駅行きの2両編成のワンマン列車で、当時豊栄駅には1分遅れて到着しました。
その際、乗客約30人が降り、約15人が列車に乗車。
先頭車両に乗っていた運転士は、ルールで定められている30秒の停止をしたあと、備え付けのミラーを確認し、乗り降りする客がいないと判断し、ドアを閉めて列車を発進させたということです。
しかし実際には12人の客が乗車できず、その後、客から豊栄駅の係員に「列車に乗ろうとしたらドアが閉まって乗れなかった」と申告があったことでトラブルが発覚しました。
JRは12人の客のうち8人には払い戻しをして、残りの4人の客は帰ってしまい対応ができなかったとしています。
乗客がいたにもかかわらず列車を発進させた理由について、運転士は「乗車する客だとは思わなかった」と説明。到着時に発生していた列車の遅れを取り戻そうという意識はなかったといいます。
JRは今回の事案を受け、今後は人が列車の近くにいる際は、放送案内を通じて乗車の意思があるのかを確認するとともに、目視での乗車確認を確実に行うよう指導を徹底するとしています。
最終更新日:Fri, 22 Aug 2025 13:37:41 +0900