官製談合事件“再発防止”へ 有識者会議が新潟県知事に報告書提出「悪い兆候早くつかむ体制を」

新潟県新発田地域振興局が発注した工事の入札をめぐる官製談合事件を受け、9月1日、9回目の県庁の組織風土・内部統制に関する有識者会議で報告書がとりまとめられ、その後、報告書が知事へ手渡されました。
NST新潟総合テレビ

新潟県新発田地域振興局が発注した工事の入札をめぐる官製談合事件を受け、9月1日、9回目の県庁の組織風土・内部統制に関する有識者会議で報告書がとりまとめられ、その後、報告書が知事へ手渡されました。

冒頭以外非公開で行われた9月1日の会議では、報告書の内容について承認が行われました。その後…

【中村葉志生 座長】
「報告書がまとまりました。ご査収ください」

【花角知事】
「ありがとうございます」

今回の事案は調査の結果「必ずしも、県庁全体における組織風土自体に大きな問題があるため起きたものではない」と結論づけた有識者会議。

【中村葉志生 座長】
「歴代部長らの調査から、歴代部長らの間で予定価格等を供述する具体的な引き継ぎがなかったものと考えられる」

所属長という責任を負う立場において孤立し、業務上のプレッシャーがかかる状況下で、上司や他者への相談体制が不十分だったことを要因の一つと考えています。

委員からは…

【加井久雄 委員】
「まずは初動、小さな法令違反といえないような状況の悪い兆候を早くつかむという体制をつくるのが重要」

有識者会議からは不正リスクの3要素のモデルを用いて、再発防止に向けた提言が行われました。

【県総務部 越中隆広 部長】
「有識者会議を受けて、そこでのご指摘という新たな点もあるので、そこを踏まえて今回、検討して新たに再発防止策をアップデートした」

県は去年2月に打ち出した再発防止策に加え、新たな再発防止策を早急に進めていく方針です。

最終更新日:Mon, 01 Sep 2025 19:35:25 +0900