
フードロス対策について学生目線で考えてもらおうと、新潟市南区の果樹園で農業体験を行うインターンシップが企画され、首都圏や関西などの大学に通う学生が参加しました。
10月9日、新潟市南区の白根グレープガーデンで行われていたのは、学生が実際の農家のもとで農業体験を行い、フードロスなどについて考えるインターンシップです。
【白根グレープガーデン 笠原秀夫 専務】
「(規格外品は)味も変わらないし、反対側を見れば全く変わらない。そういうものに対して付加価値を生み出せない農家さんはいっぱいいる」
こちらの果樹園では、イチゴやブドウなど10種類以上の果物を栽培し、出荷できない規格外品をジャムやジュースなどに加工し、販売することでフードロス削減に取り組んでいます。
今回のインターンにはフードロス問題に関心を持つ首都圏や関西などの大学に通う4人の学生が参加し、苗の管理や収穫、規格外品の加工作業を体験しました。
【学生】
「(規格外品の)ブドウを煮詰めてジュースを作ったり、ナシをスライスしてドライフルーツに変えたりという作業をさせてもらった。フードロスを止めようと、食べ物を余すことなく、色んな形で商品にしてお客さんに届けるという活動が実感できた」
【学生】
「規格外品でもおいしいということを伝えていくことができれば、形が悪くても認めてもらえるのかなと」
世界では約13億トン、日本でも約612万トンの食料が毎年廃棄されるなど大きな問題となっているフードロス。
インターンを受け入れた果樹園は若い視点での課題解決のアプローチに期待を寄せます。
【白根グレープガーデン 笠原秀夫 専務】
「普段、農業に関わることのない学生たちに実際に畑に入ってもらったり、加工現場を見てもらうことによって、農業のいま抱えている問題点というものが改めて見えてくる。それを我々に情報提供してもらう」
学生たちは10月10日、果樹園の関係者や行政の担当者などとの懇談会に参加し、フードロス削減に向けた提言を行う予定です。
最終更新日:Thu, 09 Oct 2025 22:55:28 +0900