「ついていけない」3000品目以上の飲食料品“値上げ”に悲鳴…スーパーは利益削り価格設定も「これ以上どういった努力が…」

10月に入り始まった、飲料や加工食品を中心とした3000品目以上の飲食料品の値上げ。スーパーマーケットや買い物客からは苦悩の声が聞かれている。
NST新潟総合テレビ

10月に入り始まった、飲料や加工食品を中心とした3000品目以上の飲食料品の値上げ。スーパーマーケットや買い物客からは苦悩の声が聞かれている。

■飲食料品値上げに買い物客から悲鳴「ついていけない」

飲料水値上げ

新潟県三条市のスーパー『マルセン』。

飲料水コーナーには、ジュースやお茶などが並んでいるが、今回、この多くが10円ほど値上げとなった。

販売価格を見てみると、120円台・130円台、高いもので170円台のものもある。

こちらのスーパーでは、食品メーカーの飲食料品の値上げを受け、飲料や味噌など360品目を値上げした。

この値上げに買い物客からは「何でも上がって、ついていけない。年金暮らしだから」「もう問題にならないくらい、いま高くなっている」など悲鳴が聞かれた。

スーパーの太田雅悠専務は「値上げ幅はかなり抑えて値上げしているが、量的にはほぼすべての飲料が10円程度値上げということで、我々としても今後の売れ行きが気になるところではある」と話す。

■10月に入り3000品目以上の飲食料品が値上げ

3000品目以上の飲食料品値上げ

帝国データバンクによると、主な食品メーカー195社における10月の飲食料品の値上げは3024品目。

このうち酒類・飲料が2262品目で、パックご飯などの加工食品が340品目、味噌や焼き肉のたれなどの調味料が246品目となっている。

■店の利益削り価格設定も「これ以上どういった努力が…」

マルセン 太田雅悠 専務

こちらのスーパーでは、買い物客の負担を軽減するため、なるべく以前との価格差を大きくしないように店の利益を削る形で価格を設定しているが、「この値上げがいつまで続くのかという見通しもまだない中で、これ以上どういった努力ができるのかなというのは正直感じている部分ではある」と太田専務は話す。

■値上げ続く中…消費者も工夫「嗜好品我慢」「まとめ買い」

消費者も工夫

値上げの波の終わりが見えない中、工夫が求められるのは店側だけではない。

街で話を聞くと、スーパーを複数件まわり、より安い商品を探す人や、嗜好品を我慢したり、まとめ買いをして冷凍したりしながら乗り切っているという人も見られた。

政府による電気・ガス代の補助金も9月で終わるなど、さらに追い打ちをかける食料品の値上げ…うまく生活を乗り切るためにも買い物の際の一工夫が大切になりそうだ。

買い物の時間帯や選び方のコツなど、節約アドバイザーが提案する“買い物テクニック”については、関連記事で詳しく紹介している。

最終更新日:Fri, 10 Oct 2025 22:00:00 +0900