1981年、佐渡に生息していた最後の野生のトキ5羽を捕獲し、人工繁殖の取り組みが始まりますが、日本のトキでの繁殖はうまく行かず…
【佐渡トキ保護センター金子良則獣 医師(当時)】
「戦犯呼ばわりされたこともあった」
こうした中、1999年に中国から譲り受けたのが、オスのヨウヨウとメスのヤンヤンでした。日本では初めてとなる人工ふ化を成功させ、その後もヒナを増やしていきました。
それから約四半世紀、トキの繁殖は順調に進み。今では500羽を超えるトキが佐渡の自然界を飛び回っています。
そんなトキの野生復帰に大きな功績を残したヤンヤンが23日、27歳で死にました。
環境省によりますと、11月に入り、ケガをして自力で立てない状況となり、エサを取れなくなったことで衰弱してしまったということです。
【篠崎さえか首席自然保護官】
「昨年推定値だが(自然界で)545羽。500羽を超えたし、いま飼育下でも160羽以上のトキがいる。こちらは全てヤンヤンとヨウヨウの子孫。ヤンヤンとヨウヨウのお陰で、日本の野生復帰事業というのがここまで続けられたので、日本に貢献していただき感謝の思いでいっぱい」
花角知事もヤンヤンの果たした大きな役割にふれながら「今後も環境省佐渡市などと連携しながら、トキの野生復帰に取り組んでいく」とコメントしています。最終更新日:Fri, 24 Nov 2023 19:15:34 +0900