高校生がつなぐ支援の輪!ウクライナの子どもたちを新潟に招待「少しでも心休まる時間を」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から間もなく2年が経ちます。侵攻開始後、新潟県内でも避難してきた人たちの受け入れなど行ってきましたが、その支援の輪は今も広がっています。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から間もなく2年が経ちます。侵攻開始後、新潟県内でも避難してきた人たちの受け入れなど行ってきましたが、その支援の輪は今も広がっています。

戦闘が長期化する中、少しでも心休まる時間を過ごしてほしいと、ウクライナの子どもたちを同年代の新潟市の高校生が招待し、周囲の協力を得ながら交流しています。

12月4日、新潟市役所を訪れた12歳~17歳のウクライナの子どもたち。前日に長野県で行われた空手のチャリティ大会に出場していた選手団です。

本来であれば大会を終え、そのままウクライナに帰国する予定でしたが、空手を通じ、つながりがあった新潟市の高校2年生・岩木烈生さんの呼びかけで大会後の4日間、新潟県内に滞在することになりました。

【岩木烈生さん】
「ウクライナの方たちを新潟に招いて、少しでも休息をしてほしいという思いで、今回のアイデアを出させていただいた」

去年2月のロシアによる軍事侵攻開始以降、緊迫した情勢が続くウクライナ。子どもたちは今も命の危険と隣り合わせの状況に置かれています。

【ウクライナの子ども】
「私が住んでいるのは、頻繁にロケット弾が飛んでくるような場所なので難しい状況」

【ウクライナの子ども】
「いつも死のリスクがあるということ」

こうした中、少しでも心休まる時間を過ごしてほしいという願いから、新潟への招待を企画した岩木さん。

そこで、自ら県内の宿泊施設や飲食店に経緯を説明し、協力を求めると、複数の事業者がその思いに賛同し、滞在中の寝泊まりする場所や食事を無償で提供してくれることになったのです。

【岩木烈生さん】
「前々から、ウクライナのためだったら何かしたいと言ってくれていた飲食店や宿泊施設の方々に協力いただいて、今回のプロジェクトが成り立った」

この日は、岩木さんが通う新潟第一高校にも訪れたウクライナの子どもたち。

【記者リポート】
「ウクライナの生徒たち、全員初めて体験するという書道に挑戦しています。真剣な表情で日本の文化に触れています」

岩木さんを中心に、学校の生徒たち自身で考えたおもてなしのプログラムで交流します。

【ウクライナの子ども】
「小学校に入るための勉強をしているみたい。楽しんでいる」

お互いの文化について意見を交わし、ウクライナの子どもたちの表情はいつしか笑顔であふれていました。

【岩木烈生さん】
「自分が思っている倍くらいの熱意で受け入れてくれる新潟の皆さんの気持ちを率直に感じられたので、自分としても心温まる気持ちになった。(ウクライナは)一言で言い表せない悲惨な状況だと感じていて、それに対して、少しでも僕たちがアクションできることを探して、少しでも安らいでほしいと思う」

ウクライナへの軍事侵攻開始から間もなく2年が経とうとする中、県内の支援の輪は今も広がっています。最終更新日:Tue, 05 Dec 2023 19:03:08 +0900