【師匠を発見】ビジュアル大爆発の人気メニュー そば店なのになぜ「塩屋」? 阿賀町津川の歴史とグルメ<バズタイムズ>

新潟県内の商店街を訪れ、地域の知られざる魅力を伝えるバズタイムズ。11月は阿賀町津川商店街を中心としたエリアを巡っていきます。今回は若者にも人気な、まさに「バズっている」そば店にお邪魔しました。

津川の人気そば店 江戸時代は”塩の卸問屋”だった

塩の卸問屋として江戸時代に創業した「塩屋 橘(しおや たちばな)」。明治以降は旅館として、昭和には食堂として津川を見守り続けてきました。

津川の町屋を再現したという趣あるそば店は25年前にオープン。津川の川港としての歴史を伝えるため「塩屋」を名乗り続けています。

人気メニューは「邪道」!?

小越春花:
昔ながらの町を愛している塩屋 橘さんですが、私達はここに「バズいいおそば」があると聞いてきました。

塩屋 橘 矢部和男さん:
「かき揚げおろし」のことだと思うんですけど、そば店としては邪道のメニュー。

驚愕のビジュアル 巨大かき揚げ×おろしそば

ご主人が「邪道中の邪道」と表現するのが、25年前の開店当初から販売しているという『かき揚げおろしそば』。おろしそばの上に乗っているのは、高さ10cm以上の巨大なかき揚げ!

一目見た小越さんも驚愕のビジュアルです。

小越春花:
“昔ながら”を大切にしているお店と聞いていたので、添えられている程度のかき揚げだと思っていたんですが…かき揚げがドドンと乗っていますね。

矢部さんに食べ方を聞いてみると、「盛り汁をかき揚げの上からかけて、崩しながら食べるしかない」と少しため息まじりの回答。

しかし、その味は絶品です!

小越春花:
野菜の甘みがとってもおいしい。そして、それをおろしがさっぱりさせてくれるんです。おそばもコシがあってツルっと入ってきて、ひと口で満足感がいっぱいです。

ご主人は「バズの師匠」だった

しかし、なぜご主人はあえて「邪道」なメニューを考案したのでしょうか。

塩屋 橘 矢部和男さん:
なんとか若い人にそば食べてもらうために『目につくものを作らなきゃいけないんじゃないか』と思って考えたのがこのメニューなんですよ。

小越春花:
なるほど!「バズるためにはどうしたらいいか」という発想を25年前から考えていたんですね。

長谷川アナ:
若者を取り込むために「目につくものを」という発想が大切だということを再確認できましたね。

まさに「バズの師匠」ともいえる矢部さん。

しかし、かき揚げおろしそばは調理に手間がかかるため、一度にたくさんの注文が入ると提供が遅れてしまうとのこと。

ご主人の愛が詰まった”わっぱ飯”も絶品

ということで、こんなおすすめメニューも紹介してもらいました。
それが「わっぱ飯」です。今回、鮭といくらの「親子わっぱ飯」をいただきました。

長谷川アナ:
ホロホロでしっとりとした鮭なんですが、旨味がとても凝縮されていて美味しいです。

そばが苦手な人も楽しめるようにと、わっぱ飯は数種類提供しているとのことです。

小越春花:
ご主人の津川町への愛、おそばを食べられない人のためにわっぱ飯をつくっている愛、そしてなんと言ってもこのかき揚げの大きさ・盛りっぷりも愛!本当にたくさんの愛が詰まった「塩屋 橘」さんです!

小越春花のロケ後記「ミスターバズと呼ばせていただきます」

お店に入ってすぐの廊下も真っ直ぐで雰囲気が良くて、天井も高いんです。昔ながらの街並みを守りたいというご主人の思いが伝わってきましたし、ここに来るだけでその気持ちに共感できました。

廊下で記念にパチリ

2階の巨大テーブルは、かつての船底を活用

そうした「古いものを守りたい」という思いと、今どきの「バズるもの」を絡めているのがさすがです。しかも「かき揚げおろしそば」を考案したのは25年前にお店が始まった時からなんだそうです。私たちはバズタイムズのMCをさせていただいてるけど、先代のバズがいました。「ミスターバズ」と呼ばせていただきます。

そのかき揚げおろしそば、今までの人生で見て・食べてきた中で、1番厚かった。サービス精神旺盛なかき揚げでしたね。びっくりでした。

そして…見た感じ、かき揚げの分厚さが10cmでして、なんとはるか村も新潟県の地上10cmを浮いてるんですね。(小越さんいわく、はるか村=小越春花の村)

ちょうどかき揚げの高さと、はるか村の高さが一緒なんです。目安として、とても使いやすい。これからこの塩屋 橘さんのかき揚げそばを、はか村の説明にも是非活用してほしいですね。私もはるか村の説明のために、色々なところにこのかき揚げおろしそばを持っていきたいです。

あと、わっぱ飯もぜひ食べてほしい。隣で珠ちゃんが試食していて、ずっと「珠ちゃんいいな」と思っていたんです。でも珠ちゃんがずっと食べてるんです。絶対おいしいですよね・・・。私、魚の中だったらサーモンが一番好きなんです。いくらもすごく好き。なので県外の方も絶対喜ばれると思う。わっぱ飯もバズってほしいし、是非この空間で食べていただきたいです。

津川の歴史を感じながら絶品グルメを楽しめます

津川の人気そば店「塩屋 橘」。狐の嫁入り屋敷のすぐそばですので、津川の歴史を感じるには絶好の場所です。

【川港茶屋 塩屋 橘】
住所:阿賀町津川3508
電話:0254ー92ー2073
営業:午前11:30~午後2:00
※土日は午後3時まで
※夜は予約のみ
※火曜定休