正しく手入れをしないと肺炎の恐れも…
空気の乾燥するこの時期に大活躍する「加湿器」。
様々なタイプのものが販売され、私たちの暮らしを快適にしてくれる加湿器だが、正しく手入れをしないと“加湿器肺炎”を引き起こす恐れがあるという。
中でも、加湿器の中で繁殖することがあるレジオネラ菌が原因で発症する「レジオネラ症」では死者も出ていて、近年問題となっている。
水の継ぎ足しはNG!1日1回取り替えて
こうした事態を防ぐために必要な加湿器の正しい手入れについて、加湿器を製造するダイニチ工業管理本部広報室の佐藤日那さんに聞いた。
「タンクが付いている加湿器は取り外して水を入れるが、1日に1回、必ず水を取り替える。取り替える時は、いったん水を出して振り洗いをしてから新しい水を入れる」
菌の繁殖を抑えるためにもポイントとなるのは、水は継ぎ足したりせずに1日に1回取り替えること!
また、加湿器本体とフィルターは1週間に1度、ほこりなどをしっかり取り除くことも大切だ。
正しい手入れや置き場所次第で電気代節約も
そして…「フィルターがあるものは2週間に1回程度、水で洗う。ぬめりが気になる場合は、クエン酸を溶かした水でつけ置き洗いした後、もう一度水で洗って機器に戻す」
(Q.フィルターを洗わないと菌が空気中に出てきてしまう?)
「フィルターは常に水に触れている部分なので、手入れを怠ると菌が繁殖してしまう。しっかり手入れしていただきたい」
気化フィルター同様、トレイも2週に1回はスポンジで洗い、水アカをしっかり落とす必要がある。
「今年はインフルエンザも流行っている。感染症対策として加湿器をお使いの家庭が増えていると思うので、新しく加湿器を使い始めた方は十分注意していただけたら」
汚れにくくするためには、外気の影響を受けにくい窓からは離して、エアコンの風が直接当たらない場所に置くことも重要だ。
こまめな手入れや置き場所によって、感染対策だけでなく電気代の節約にもつながるという。