1月10日、佐渡市の沢根漁港を訪れた渡辺竜五市長。
【佐渡漁協共同組合 高野康広 理事】
「これが今年収穫されるカキ」
そこで示されたのは、カキのほとんどついていない収穫用のロープ。
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「原因はやっぱり食害?」
【佐渡漁協共同組合 高野康広 理事】
「食害、もう100%」
去年12月、真野湾に仕掛けられたロープをあげてみると、やはりカキの姿はほとんどありませんでした。
その原因は魚による食害。
【佐渡漁協共同組合 高野康広 理事】
「80~90%が食害によって死滅している。水揚げが例年の30%に届かないのが現実」
こうした状況に漁協関係者が危惧するのは…
【佐渡漁協共同組合 高野康広 理事】
「稼げないからと種ガキを買うことを躊躇されたり、諦めムードが出てくると一気に衰退の道に行くのではと心配している」
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「今年こうでしょ?来年もやっぱり?」
【佐渡漁協共同組合 高野康広 理事】
「見てきたんですけど、これよりも…」
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「悪くなっている?そうだよね」
真野湾では3年ほどをかけてカキを養殖するため、新たな対策を講じてもその効果が出るまでには時間がかかると言います。
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「対策はどのような形が有効なのか、支援策をどうしたらいいのか、しっかりと考えていこうと思う」
一方、食害の被害は出ていない加茂湖ですが…
【漁師】
「下がってきたものだから、こんなところ頭ぶつけたり。こんな高さじゃなかった」
その周辺に地震の影響で地盤沈下が発生。カキ小屋が傾くなどの被害が出ていました。
【漁師】
「これも傾いた隙間」
船揚場に段差ができ、船をあげられない小屋や半壊した小屋などもあり、こちらも行政による復旧に向けた支援が必要となっています。最終更新日:Thu, 11 Jan 2024 19:01:05 +0900