前日に“耳抜き不良”訴えも…消防士の死亡事故 第三者委が中間報告「上司の間で情報共有されず」【新潟】

去年10月、新潟県柏崎市の海水浴場で水難救助訓練中に柏崎消防署の消防士長の男性(26)が溺れ、死亡した問題。
去年10月、新潟県柏崎市の海水浴場で水難救助訓練中に柏崎消防署の消防士長の男性(26)が溺れ、死亡した問題。

柏崎市消防本部は3月26日、市議会の委員会に再発防止に向けた第三者委員会の調査について中間報告を行いました。

中間報告では、陸上監視員がいなかったことや消防士長が以前の訓練で鼻血や耳抜き不良などの症状が出ていたものの、上司や指導者の間で情報が共有されていなかったことなどが原因の一つに挙げられています。

また、訓練前日には本人から上司に「耳抜き不良の不安がある」と申告があったということです。

【柏崎市消防本部 小林晴久 消防長】
「ご遺族にしてみれば、今回の事故は職員間の意思疎通に加え、本人からの申告を踏まえ、消防の対応がしっかりとしていればこのような事故は起こっていなかったという、強い思いがある」

消防本部は今後、情報共有の見直しや職員の体調の管理体制を強化する方針です。最終更新日:Tue, 26 Mar 2024 19:25:05 +0900