【記者リポート】
「新しくなった新潟駅のバスターミナル。至る所にスケートボード禁止の掲示物がありますが、こちらにはスケートボードによってできたとみられる傷痕が複数確認できます」
新潟駅の新バスターミナルや駅前広場で見られた傷痕。これらは新潟駅前で禁止されているスケートボードによってつけられたものです。
【50代 会社員】
「(迷惑行為は)やめたほうがいいと思う。せっかく平野歩夢さんもスケートで活躍しているのに」
【20代 会社員】
「新しい新潟駅として活気立てようとして変えていただいている中で、一部の人がルールを守らないというのは同じ新潟県民としてちょっと恥ずかしい」
4月1日はパトカーによる警戒活動や市の委託した業者が新潟駅前広場を見回っていたことからスケートボードによる迷惑行為は見られませんでしたが、去年10月には…
【禁止エリアでスケートボードに乗る人】
Q.なぜここでやり続ける?
「楽しいから。みんなここでやるのが楽しい」
【禁止エリアでスケートボードに乗る人】
Q.怖く思ったり、ぶつかられた人もいるが?
「それは…そういうのは…、この後ろの部分(駅通路)だけ解放するとかでいいんじゃないですか」
新潟駅を管轄する新潟警察署によりますと、スケートボードに関する苦情などを含む通報は去年1年間で1472件。
しかし、新潟駅前広場条例に「スケートボード禁止」と明記されていないことから警察官も立ち退きさせられず、あくまで“指導”にとどまっていました。
こうした現状を受け…
【新潟市 内山航 市議】
「駅の南北がつながった通路もだいぶ傷ついている。これから万代口、万代広場が開通したときに、そこもそういうふうにならないように、ここはしっかり条例を改正すべきだと思う」
新潟駅前広場条例に記された禁止行為はこれまで「施設または設備を汚損する恐れのある行為をすること」と抽象的なものでしたが、去年12月に条例を改正。
スケートボードなどを具体的に禁止行為として明記し、4月1日、その改正条例が施行されました。
この条例の改正によってスケートボードなどの禁止行為をしている人を見かけた場合、退去を命じることができるようになったほか、悪質な場合には警察が逮捕することも可能になっています。
【10代 高校生】
「駅というのは公共の場なので、我慢してちゃんと守っていくルールだと思う」
【20代 会社員】
「せっかくエコスタのところに(スケートボード)パークが新しくできたので、しかるべき場所でやってほしいなと思う。禁止と言われたら禁止で」
新潟の玄関口として県民だけでなく県外からも多くの人が訪れる新潟駅。トラブルなどにならないためにもルールを守った行動が求められます。
〈スケートボードができる環境の整備は?〉
県が整備した有料のスケートパークのほか、西海岸公園の広場や阿賀野川河川敷のふれ合い公園、秋葉区にある雁巻緑地公園などは無料で開放されています。
市の中心部にも楽しめる場所がほしいという声もありますが、こうした希望を叶えるためには、まずはルールを守ることで協力してくれる人たちを増やしていく必要があると言えそうです。最終更新日:Tue, 02 Apr 2024 18:38:27 +0900