この冬一番の寒気が流れ込んだ影響で、新潟県内は5日も大雪となりました。交通の乱れが発生するなど広い範囲で経済活動などに影響が出ています。
■24時間で99cmの積雪も
雪にすっぽりと埋もれ見えなくなった車…
【街の人】
「一晩で50cmくらいですかねこの辺は。仕事上、お客様の車を預かるので傷をつけたりしないように除雪している」
この冬一番の寒気が流れこんだ影響で、5日朝の県内は山沿いを中心に大雪となりました。
上越市安塚では午前4時までの24時間降雪量が99センチと2月の観測史上最大に。上越市と柏崎市では合わせて4校の小中学校が臨時休校となりました。
【街の人】
「雪が重たい。今年暖かいからかもしれないけど。雪はもういらんわ、とりあえずいらんわ」
■交通の乱れも
雪は交通機関にも影響を及ぼし、新潟空港を発着する空の便はあわせて18便が欠航したほか、JRの在来線も一部区間で運転見合わせが発生。また、佐渡汽船の新潟と両津を結ぶジェットフォイルは終日欠航しました。
さらに、予防的通行止めの措置もとられ、磐越自動車道では阿賀野市の安田ICから福島県までの上下線で、国道49号では阿賀町から福島県までの一部区間で実施。
安田ICでは目的地にたどり着く前に高速道路を降りざるを得ない人も見られました。
【高速道路を降りた運転手】
「今通行止めでその先に行けないので、ちょっと予定時間あるもので困る」
午後6時に通行止めの地点は延伸され、新潟中央JCTまで通行止めとなり、物流への影響も心配されます。
【トラック運転手】
「通行止めになる前に配達へ先に回ってしまわないと、後で行った時に渋滞があると思ったので先に終わらせて、近場に戻ってきた」
【スーパーの買い物客】
「明日の分もちょっと食材を買っておいてということです」
■降り続ける雪に悲鳴
また、午後になると県内の広い範囲でさらに雪が強まり、長岡市の情報カメラは景色が見えなくなるほど画面上が真っ白に…
午後5時現在の積雪は、魚沼市守門で285cm、津南町で268cmなどとなっています。
大雪は去年発生した能登半島地震の被災地にも襲いかかりました。
【住民】
「くぼんでるところとか落ちているところが見えなくなっちゃうので、そこが心配」
県内では6日にかけて平地も含めて警報級の大雪となるところがある見込みですが、柏崎市では大雪警戒本部を立ち上げる積雪量に迫っているとして緊張感が高まっています。
【柏崎市 桜井雅浩市長】
「(高柳町では)あと10cm積もって240cmになると、市の警戒本部を立ち上げるというレベルの積雪。情報を収集しながら対策を講じてまいりたい」
桜井市長がこう指摘したのは、6日朝の積雪が230cmに達していた柏崎市高柳町です。降り続ける雪に住民からは悲鳴も…
【住民】
「ちょっと疲れがたまっている。ちょっとでも晴れ間があると少しは気持ちも晴れるが…大変です」
6日午後6時までの24時間に降る雪の量は、多いところで中越の山沿いで100cm、上・中越の平地で50cmなどと予想されています。
新潟地方気象台は、県内で6日夕方かけて大雪による交通の乱れに。7日にかけて高波に警戒を呼びかけているほか、佐渡市では6日朝にかけて暴風雪に警戒を呼びかけています。
最終更新日:Wed, 05 Feb 2025 18:31:56 +0900