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嘱託殺人の罪に問われている富井正康被告(81)の初公判が2月10日、新潟地裁で開かれました。
富井被告は去年11月、当時51歳の娘から依頼を受け、十日町市馬場の自宅近くの作業小屋で睡眠薬を服用して意識を失った娘の首をロープで締め付け窒息死させた罪に問われています。
10日の裁判で富井被告は起訴内容について「間違いありません」と認めた上で、犯行動機について「娘の借金で生活が苦しくなり、死ぬしかないと思った」などと話しました。
検察は「比較的短期間で心中を決めた決断は尚早」と指摘。
同情の余地がないとは言えないとしながらも責任は決して軽くないとして、懲役3年を求刑しました。
一方、弁護側は「毎日のように娘から『殺してくれ』と言われ、富井被告には精神的疲労があった。犯行も悪質とは言えず、社会で更生する機会を与えるべき」などと主張し、情状酌量を求めています。
判決は3月6日に言い渡されます。
最終更新日:Mon, 10 Feb 2025 19:27:32 +0900