
4月6日、新潟市にある自動車学校で高齢ドライバーを対象にした講習会が開かれました。参加した人たちは自分たちの運転技術などを確認していました。
■高齢ドライバーの事故防止へ講習会
「アクセルとブレーキを間違えた」
3月、新潟市西区で80代男性の運転する車がガソリンスタンドに突っ込む事故がありました。
県内では去年、こうした65歳以上の高齢ドライバーによる交通事故が830件発生。県内すべての事故の約3割を占めました。
高齢ドライバーの事故を1件でも減らそうと、新潟市西区にある自動車学校で開かれたシルバードライビングスクール。春の全国交通安全運動の一環として行われ、今回は12人が参加しました。
【渡辺マツさん】
「もう少し安全運転で運転したいと思って(参加した)」
現在、一人暮らしで週に5回ほど買い物や通院のために車を運転するという渡辺マツさん(86)。自分の運転のクセを見直すために講習に参加しました。
【講師】
「ゆっくりでいいですよ」
【渡辺マツさん】
「ゆっくり行かせてください。いつもと違う車だから分からない」
慣れない教習車に最初は戸惑いを見せていた渡辺さんでしたが、校内に設置されたS字カーブやクランクを難なくクリア。渡辺さんをはじめ、参加した全員が問題なく走行していました。
■改めて“運転の注意点”学ぶ「スピード出さず安全運転で」
一方、一部の参加者が苦戦していたのが後ろ向きでの駐車です。
【参加者】
「そうか、バックモニターがついていないんだ」
こちらの80代の男性はバックモニターがついていないことに戸惑いを見せていました。中には…
【参加者】
「あー、またやった」
普段とは違う状況に緊張してしまい、脱輪してしまう参加者も。さらに…
【参加者】
「一瞬ドキッとしますね」
今回は車道に突然、人が飛び出してくる危険な状況を想定した講習も実施。参加者は改めて運転する際の注意点などを学んだようです。
【渡辺マツさん】
「スピードを出さないで、安全運転でやっていきたい。自分が体調不良のときは絶対に乗らない」
【参加者(70代)】
「ブレーキを踏むのが遅いと気づいたので、(スピードの)出し過ぎは気をつけようと思った」
【参加者(80代)】
「自分が予想しないことが急に起きたりする。それに対する対処を学んだので、日頃から、なお一層そういうところに気をつけながら、事故が起きないように運転していきたい」
【新潟西警察署 秋山圭介 交通課長】
「(県内の)高齢者の免許人口はこれから高い水準でずっと続いていく。(自分の運転の)特徴を客観的に理解した上で、長く安全に運転していただきたい」
年齢を重ねると身体機能が低下するため、警察はスピードの出し過ぎなどに注意し、安全運転を心がけるように呼びかけています。
最終更新日:Tue, 08 Apr 2025 18:47:49 +0900