
サッカー明治安田J1・アルビレックス新潟は4月19日、ホームで京都サンガF.C.と対戦。ホームでの初勝利が期待されましたが、後半、京都に逆転され2-1で敗れました。
■前半 新潟先制も追加点は奪えず
今シーズン、いまだホームでの勝利がないアルビは19日、ホームでリーグ2位の京都サンガF.C.と対戦しました。
詰めかけた2万2000人あまりに勝利を届けようと、試合開始直後、長谷川が思い切りの良いシュートを放ちます。
その後は京都に押し込まれる展開となりますが、守備陣が集中してこれを跳ね返すと、前半15分、ペナルティエリア内でドリブルを仕掛けた奥村が倒されPKを獲得します。
キッカーは3試合ぶりに先発を任された矢村。
【実況】
「決めました。アルビレックス新潟、先制点です」
【アルビ 矢村健 選手】
「やはりゴールを取るというところが自分の仕事だと思っているので、つないでもらったボールを、自信を持ってゴールにつなげようという思いで蹴った」
この得点をきっかけに、課題とされてきた攻撃でアルビが京都を圧倒します。
前半24分には、小見からのパスを受けた長谷川がシュート。さらに5分後、こぼれ球に反応した星が右脚を振り抜きます。
さらに前半43分…
【実況】
「右の藤原。小見ポケットを取ります。クロス!シュートはうまくミートしませんでした」
前半、相手の3倍以上のシュートを放ちながら追加点を奪えなかったアルビ。
【アルビ 樹森大介 監督】
「(前半は)狙い通りの展開ができていたので、練習でやったことが表現できたからこそ、しっかり点を取りたかったという思いはある」
■後半 京都に逆転許しホーム初勝利ならず
1点をリードで迎えた後半は京都にペースを握られてしまいます。すると後半28分でした。
【中継】
「ゴール前、シュート 決まってしまいました」
【解説 坪井慶介さん】
「ゴール前のラファエルエリアスの強さと上手さですよね」
さらに試合終了間際にはここ数試合、手応えを感じていたはずの守備面で落とし穴が…。
【実況】
「ゴール前、決まりました」
【解説 坪井慶介さん】
「ここは最後、稲村と藤田のコミュニケーションの部分。稲村は出てきてほしかった、藤田は稲村に処理してほしかった」
試合はそのまま終了し、アルビは2-1で敗れ、念願のホーム初勝利とはなりませんでした。
【アルビ 堀米悠人 選手】
「きょうみたいな相手に対しても、しっかりボールを持つ時間を長くしないと、最後やっぱりああやって押されてしまうので、もう少し自分たちがボールを持つ時間、ゲームをコントロールする時間をつくれるようなチームにしていかないといけない」
■勝負のカギは“後半の戦い方”
この試合で解説を担当した元日本代表の坪井さんは「背後への動き出しは点を取るため、相手にプレッシャーをかけるためには必ずやらなければいけない。前半はそれができていた」と指摘しています。
選手から試合後相次いだのも、“後半の戦い方”に関するコメントでした。
【アルビ 堀米悠人 選手】
「(後半)相手の選手交代で上がった火力を自分たちが受けるような形になってしまった自分たちから仕掛けるシーンが少なくなってしまったのは事実」
【アルビ 矢村健 選手】
「リードしていて、後半15分・25分ぐらいでもう1段階ギアを上げられるようなチームのメンタリティやゲームの運び方は徹底しなければいけない」
ここまでのアルビの戦いを見てみると、11試合を終えて11得点・16失点。内訳を見てみると、得点は前半が多いのに対し、失点は後半が多くなっています。
そして、11試合のうち先制に成功したのは5試合。いずれも前半に先制していますが、勝利できた試合は1試合に留まっています。
前後半を通じて、いかに自分たちのスタイルを貫いていけるかが勝負のカギを握りそうです。
アルビの次の試合は4月26日、アウェイで柏レイソルと対戦します。
最終更新日:Mon, 21 Apr 2025 18:48:11 +0900