
アメリカ大使館で拉致問題を担当する一等書記官が5月12日、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された新潟市の現場を視察し、拉致問題の解決に向けた全面的な協力を表明しました。
新潟市で北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母校の寄居中学校や拉致現場の視察に訪れたのは、アメリカ大使館のジェローム・ライアン一等書記官です。
拉致問題担当として去年6月に大使館に着任したジェローム書記官。
今回、自らの要望で視察に訪れ、県職員や警察から説明を受けながら、当時13歳で拉致されためぐみさんの当時の通学路を歩きました。
【在日アメリカ大使館 ジェロームライアン一等書記官】
「私は現場まで来たことがなかった。自分の目で見たほうが、やっぱり家族の悲しみの深さを理解できると思ったので、ずっと現場まで来たかった。父親としては、拉致被害者の家族の何十年にわたる、とてもつらい悲しみは想像できない」
拉致問題をめぐっては石破首相も“政府の最重要課題”と位置づける一方で、2002年の5人の拉致被害者の帰国以降20年以上具体的な進展はありません。
横田めぐみさんは現在60歳となり、拉致被害者の親世代としては1人のみとなった母・早紀江さんは89歳を迎えています。
【在日アメリカ大使館 ジェロームライアン一等書記官】
「私たちも日本政府に寄り添って、できるだけ早期の帰国を一生懸命、日本政府とのやりとりを支持するつもり」
拉致問題の一刻も早い解決に向け、政府にはアメリカなどの協力を得ながら具体的な行動が求められています。
最終更新日:Mon, 12 May 2025 18:49:51 +0900