

世界文化遺産に佐渡島の金山が登録されてからまもなく2年が経つ。この佐渡島の金山をめぐり、ユネスコの世界遺産委員会が鉱山の歴史の説明や展示を充実させるよう求める決議案を公表した。
■世界遺産委が決議案公表 “佐渡島の金山”歴史の説明「不十分」

「まだ案だということ。決議の案でこれを審査するということ、まだ案なので、基本的には審査の状況をしっかり見ながら判断していく」

新潟県佐渡市の渡辺竜五市長がこう話したのは、まもなく世界文化遺産の登録から2年を迎える佐渡島の金山をめぐるユネスコ世界遺産委員会の決議案について。
この決議案では、朝鮮半島労働者に関する展示が相川郷土博物館で行われていることは確認したとする一方、採掘が行われた全期間を通じた歴史についての情報が不十分と指摘、さらなる充実を求めている。
木原官房長官は「世界遺産登録時に勧告された事項の進捗について、一定程度評価されており、今後の取り組みについても言及があるものと承知しており、まずは世界遺産委員会における審議を注視していく必要がある」と話した。
■“追悼式典”開催求めた韓国側は2年連続で欠席

この金山をめぐる歴史をめぐっては、韓国側は労働の強制性の表現などが不十分だと主張。
登録の際に韓国側が開催を求めた朝鮮半島出身者を含むすべての労働者を追悼する式典も2年連続で欠席している。
当時、渡辺市長は「すべての働いてきた人への思いをしっかりと表現できると思うので、私としては韓国側にもぜひ参加していただければという思いはあった」と話していた。
■佐渡市長「審議結果を見て検討・対応」

登録後も朝鮮半島出身者の宿舎跡に案内板を設置するなど勧告への対応を進めてきた日本。
木原官房長官は「登録時の決議を真摯に受け止め、誠実に対応してきているところ。今後、日本側の立場に関する関係者への説明も含め、適切に対応していきたい」と指摘。
渡辺市長も「歴史のどの部分ということも書かれていない。そういう部分も含めて、どの部分でどういうことなのか審議されると思う。我々としては、その審議結果をしっかりと見て、国・県と協議をしながら、どのような形が適切なのか検討して対応していく」との見解を述べた。
対応状況について今年12月1日までに報告するよう求めるこの決議案は7月19日から韓国で開かれる世界遺産委員会で審議されている。
最終更新日:Tue, 28 Jul 2026 21:00:00 +0900




