

新潟県知事選で再選を果たし、3期目をスタートさせた花角英世知事がNSTのインタビューに応えた。2期8年間で達成した目標やこれから県政を運営する上で実現したい夢について聞いた。
■“世界遺産登録”「鬼気迫る勢いで…」

投開票から2日経った6月2日にさっそく初登庁した花角知事。

「疲れというのは時間差で出てくるのかもしれないが、今はそれよりも平常に戻ったというか、まあやっていくぞという感じ」
こう話し、感慨に浸ることなく公務に戻った花角知事。
柔らかい表情で話す花角知事だが、想像のつかない表情を見せたことがあったと自民党の鷲尾英一郎衆院議員が明かす。

「花角知事が鬼気迫る場面を垣間見た。一つ目は、佐渡の金銀山のユネスコへの登録申請にあたって」
佐渡市出身の花角知事にとっての悲願でもあった“佐渡島の金山”の世界遺産登録。
花角知事は1期目の就任翌日に上京するなど政府へのロビー活動を精力的に実施。
ただ、国内推薦候補に選ばれたあとも、外交的な事情からユネスコへの正式な推薦の見送りが検討されるという異例の事態に。
ここで動いたのが花角知事だったと鷲尾氏は話す。
「(花角知事が)申請しないなんてあり得ない。これを鬼気迫る勢いで当時の高市早苗政調会長に切々と訴えられた。当時の岸田官邸を動かした。大逆転勝利」
■悲願の世界遺産登録 2期目で実現

こうした話に対し、花角知事は「鷲尾先生のしゃべり方があるので、どこまでが事実なのかとか、どこまでが正しいのかとか、それはなかなか言いにくいが」と前置きした上で、「申請をしないということで事実上根回しがなされていた。そういう状況から巻き返したのは事実」と淡々と話した。
そして2024年、花角知事も現地に出向いたインドの世界遺産委員会で佐渡島の金山の世界遺産登録が決まった。
花角知事は「私の夢というよりも、長い間、一生懸命運動してきた人たちの思いに共感できたということ。実際、新潟県の魅力としてそろえたいというのはもちろんあった」と就任直後から県民とともに描いていた夢を2期目で実現させた。
■今後の目標は“鉄道の高速化”

財政再建や柏崎刈羽原発の再稼働など、難しい決断をしてきた中で迎える3期目。

具体的な目標を聞くと、「例えば、新潟市・長岡市・上越市を結ぶ高速鉄道とか、ミニ新幹線」と“鉄道の高速化”を挙げた。
知事選最終日のマイク納めの際にも「残念ながら新潟市の人が上越市に行くと、『遠いところからお越しいただいている』こういうふうに言われる。新潟は確かに広いけれども一つの県じゃないですか」と呼びかけていた花角知事。
この新潟市と上越地域のアクセス改善に向け、県は上越新幹線と北陸新幹線を結ぶ高速鉄道の整備を検討する有識者会議を2022年から開催。ミニ新幹線化など4つの具体的な案が示されている。
「経済の活力を得ていくための基盤になる」と期待を寄せた上で花角知事は「主要都市を結ぶという県の一体感をつくっていくことの意義みたいなものをまず理解してもらう。(実現のための)戦略・戦術を考えていかなければいけないと思っている」と述べた。
■3期目の県政運営スタート「指揮官として効果的な活動を」

「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を掲げ、当時・海上保安庁の次長だった花角氏が政治家に転身してから8年…3期目の県政運営がスタートした。
「万能薬があるわけでもなく、これをやれば全て解決ということがあるわけではないので。しっかり指揮官として、効果的な活動を目指していきたい」
最終更新日:Sat, 06 Jun 2026 18:00:00 +0900




