コシヒカリやスイカが特産の地で“ブルーベリー”
魚沼市堀之内の菓子店。彩り豊かなケーキが並ぶ中、店主の吉田義博さんが夏に一推しするのが粒ぞろいのブルーベリーを贅沢に使ったタルトだ!
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![ブルーベリータルト](/mwimgs/4/e/780mw/img_4eca5bb1c1e55f42238bad828b8bbdc7249898.jpg)
ブルーベリータルト
吉田屋 吉田義博 さん:
「このブルーベリーは地元・魚沼市で生産されていて、酸味・甘み・香りがしっかりした力強いブルーベリーだ」
![吉田屋 吉田義博さん](/mwimgs/4/0/780mw/img_40ac70e3ed848695d2f53010b220c72b183143.jpg)
吉田屋 吉田義博さん
吉田さんが惚れ込むブルーベリーは、魚沼市の田園風景の中にある農園で生産されている。
![田園の中のブルーベリー農園](/mwimgs/e/3/780mw/img_e3f42608b00db21533cc770f00033804318978.jpg)
田園の中のブルーベリー農園
この農園でふくよかに実ったブルーベリーを収穫するのは関遼さん。ブルーベリー専門の農家だ。
![関 遼さん](/mwimgs/c/4/780mw/img_c471b163eb9b0858af90caef020904f0206252.jpg)
関 遼さん
関 遼さん:
みんなが美味しいと思うブルーベリーを目指す
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約30品種1000本のブルーベリーが育つ農園には、実を美味しくする、とっておきの秘密があった。
関 遼さん:
八海山の雪解け水が地下水になって、冷たい水を使えるので、夏もブルーベリーが元気に育つ
![地下水](/mwimgs/3/5/780mw/img_35d596ae791d717cd98e813097fea985398396.jpg)
地下水
“脱サラ”から5年で農園オープン
自然の恵みを生かす魚沼市出身の関さん。2018年まではサラリーマンだった。
関 遼さん:
自分で育てたものをお客さんに届けられる。いつかは農業をやりたいと思っていた
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会社を辞め農業を始めるという関さんの決断を、妻・麻莉子さんも後押ししたと言う。
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関さんの妻・麻莉子さん:
不安は大きかったが、好きな事をしてもらいたかった
![妻の麻莉子さん](/mwimgs/6/e/780mw/img_6e4513c61f02808ad8f6221028273642239445.jpg)
妻の麻莉子さん
しかしなぜ、コシヒカリやスイカの産地として知られる魚沼市で、ブルーベリーの生産を選んだのだろうか。
「魚沼でブルーベリーはあまり育てられていない」と、周辺で生産が少ないブルーベリーに価値を見いだした関さん。
今はふくよかな実がなっているが、農業を始めたばかりの頃は失敗の連続だった。
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関 遼さん:
最初は小さい苗からスタートしているので、よくここまで大きくなってくれた
農業を始めて5年、農園の入り口にかけられたのれんは、まだ新品だ。
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2022年プレオープンした農園は、規模を5倍にして2023年7月、本格オープンしたばかり。
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関 遼さん:
これまで苦労をかけた妻の名前を付けた
『マリーズファーム』という農園の名前には、妻への感謝の思いを込めた。
夫の夢を信じて、別の仕事をしながら家計を支えた麻莉子さん、実ったブルーベリーの味は?
関さんの妻・麻莉子さん:
甘い
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生産者と消費者が“距離の近い”農業を目指す
関さんの農園経営の主軸にあるのは体験の場の提供。お客さんにブルーベリー狩りを楽しんでもらいたいと考えている。
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常に10品種ほどを食べ比べ出来るとあって、訪れる人も大満足の様子。
お客さん:
美味しいし、食べ比べが楽しい
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ブルーベリーの生産販売だけでなく、お客さんに体験してもらう農業で関さんが思い描くのは?
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関 遼さん:
生産者と消費者が近い距離の農業をやりたいと思っていた。コシヒカリやスイカと共に特産にしたい
その夢を実現するため、地域の菓子店やカフェなどへのアピールも忘れない。
魚沼市井口にあるクレープが人気のカフェにも、関さんのブルーベリーを使った新しいメニューが加わった。
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LEALEA 小幡麻里代 さん:
地元のものは、胸を張って出せるのでうれしい
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愛情を注いだブルーベリーが主役のスイーツを味わう関さん夫婦。
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関 遼さん:
スイーツになってお客さんの元に届くのはありがたい。色々な人にブルーベリーを知ってもらい、みんなで魚沼を盛り上げられたらうれしい
魚沼の自然を味方にした夫婦の夢が実りの夏をむかえた。