8月21日、新潟市中央区で開かれた県産牛乳の拡大を目指す緊急特別集会には、県内で酪農業を営む生産者や乳業者・販売者など約130人が参加しました。
【県酪農業協同組合連合会 藤田毅 代表理事会長】
「今回の状況は比べることができないほど深刻で先が見えない厳しさがある。残念ながら廃業に歯止めがかからない状況」
県産牛乳をめぐっては、ロシアのウクライナ侵攻などによりエサ代や生産資材などが高騰し、生産コストが上昇している一方で、ウイルス禍による休校での学校給食の停止などによって消費も低迷しています。
本来であれば「売り上げの4割に収まってほしい」という餌代は現状、売り上げの7割を占め、廃業も相次いでいると言います。
【生産者】
「こちらとしても自信を持って生産しているので、なんとか牛乳を飲んでほしい」
【生産者】
「地産地消というか、県産牛乳をPRしたり、これまでにないおいしい牛乳作りに取り組んでいければと、ただただ思うばかり」
今年度の生乳の生産量は約3万7000トンと、去年の同じ時期と比べて約9%減少するなど乳業にとってはまさに危機的な状況です。
【県酪農業協同組合連合会 藤田毅 代表理事会長】
「新潟県だからこそできる県産の餌を使うと、一番消費者に応援していただけると思うので、どうしても進めたい。やれることはやっていきたいと思っている」
集会に参加した人たちは県産牛乳の消費拡大に向けて連携して呼びかけていく方針です。最終更新日:Mon, 21 Aug 2023 18:36:21 +0900