建設業界“担い手”確保へ… 工事現場の重機を“遠隔操作”!? 「日焼けも汚れも気にならない」【新潟】

建設業界の人手不足解消の一助となるでしょうか。新潟県燕市で12月8日、工事現場の重機を遠隔で操作できるシステムの体験会が開かれました。
建設業界の人手不足解消の一助となるでしょうか。新潟県燕市で12月8日、工事現場の重機を遠隔で操作できるシステムの体験会が開かれました。

【松尾和泉アナウンサー】
「大河津分水路の工事現場です。いくつか重機が置いてあるのですが、あちらの重機には人が乗っておらず、自動で動いています。これはICTを活用したシステムなんです」

離れたところから工事現場の重機を操作できる遠隔操作システム。操作する場所は「コックピット」という名前の通り、操縦室のような見た目です。

燕市で8日、この遠隔操作システムの体験会が開かれました。

【廣瀬 佐々木和則 常務執行役員】
「建設業界に入ってくる若い世代は少ない。小さい子どもたちがこの装置を見て、かっこわるいと思う子はいないと思うので興味を持ってもらい、その中で建設業界に興味を持って入ってきてもらう。これが一番の目的」

「人手不足」が深刻化している建設現場。

新潟市西区の総合建設業では、この遠隔操作システムの導入を進めていて、建設業界の担い手を確保したい考えです。

この日は現場で実際に作業にあたる社員2人が操作を体験しました。

【社員】
「とても運転しやすくて、初めて乗った人も、日頃乗っている人もすぐに乗れるようになる機械だと思った」

【社員】
「普通の機械と操作がちょっと違うところに違和感があったが、練習しているうちに、なんとなく慣れてきて、だんだん操作やすいなと。誰でも操作できるものになるのではないかと思う」

また、女性社員からはこんな声も。

【女性社員】
「日焼けとか汚れとかを気にしなくていい。前髪が乱れないという点がメリット」

そのほか、作業の効率化も期待されるシステムですが今後、教育環境の整備が課題だといいます。

【廣瀬 佐々木和則 常務執行役員】
「実際にフルに自由に操れるオペレーターの教育が必要。現場の仕事を中でできる。良い環境で仕事ができる。そういうのを目指して、若い人たちにこの業界に入ってきてほしい」

この企業では、来年春のシステム導入を目指していて、工事で使用されれば北陸地方初となります。最終更新日:Fri, 08 Dec 2023 19:11:34 +0900