冬季の避難が課題…“避難道路の整備”要望に 伊藤原子力防災担当相「来年度から対応したい」【新潟】

伊藤原子力防災担当大臣が花角知事や柏崎市長などと面談。原子力災害時の避難道路の整備などの要望に対し、内閣府でできるものは「来年度から対応する」と話しました。
伊藤原子力防災担当大臣が花角知事や柏崎市長などと面談。原子力災害時の避難道路の整備などの要望に対し、内閣府でできるものは「来年度から対応する」と話しました。

10月下旬に柏崎刈羽原発で予定されている国の原子力訓練を前に9月30日、新潟県庁を訪れたのは、伊藤信太郎原子力防災担当大臣です。

【花角知事】
「原子力政策は国で進めてきたものでございますので、国においてしっかり整備をしていただきたい」

県などが要望してきたのは、原発事故と自然災害が同時に起きた場合に備えた避難道路の整備です。

柏崎市の桜井雅浩市長などとの10月1日の面談でも、この避難道路の整備が話題の中心に。

【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「冬期間、積雪時、特に夜間の避難はお年寄りにとっては現実的なものではない」

【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「国への要望事項が再稼働の要件の一つになっているというふうに、ずっと申し上げてきたことなので、その辺は来年度の国の予算を見せていただいてからの判断ということになると思う」

立地自治体の一つ柏崎市が避難道路の整備を再稼働の条件としているのに対し、早期の原発再稼働を目指す国は…

【伊藤信太郎 原発担当大臣】
「内閣府で対応できる事業については、関係者と調整のうえ、調整がつけば、来年度に対応してまいりたい」

伊藤大臣はこう話したうえで、関係省庁と連携しながら要望に答えていく考えを示しています。最終更新日:Mon, 02 Oct 2023 19:02:29 +0900