常習的に談合していた疑いも…新潟県職員ら逮捕の官製談合事件 容疑者の知人は驚き「あんなに良い人が」

9月20日、新潟県職員ら3人が逮捕された官製談合事件について、その後の捜査関係者への取材で談合が常習的に行われていた疑いも視野に警察が捜査を進めていることが新たに分かりました。
9月20日、新潟県職員ら3人が逮捕された官製談合事件について、その後の捜査関係者への取材で談合が常習的に行われていた疑いも視野に警察が捜査を進めていることが新たに分かりました。

【記者リポート】
「21日午後3時前、新潟地検に3人の身柄が移されました。車が3台連なるようにして入ってきました」

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・送検されたのは、県新発田地域振興局農村整備部長の鶴巻博文容疑者(58)と建設会社・岩村組顧問の本田任容疑者(72)、岩村組常務の本間正明容疑者(65)の3人です。

県警は3人の認否について明らかにしていませんが、その後の捜査関係者への取材で、常習的に談合が行われていた疑いも視野に捜査を進めていることが新たに分かりました。

談合事件では初めてとなる県職員の逮捕。一報を受け、花角知事も厳しい表情を浮かべます。

【花角知事】
「厳しく綱紀粛正を図らなくてはいけない」

県民の信頼を揺るがしかねない事件は、水田の区画整理工事の入札をめぐり起きました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「事件で落札された工事現場がこの田んぼ一帯です。現在はまだ工事は始まっていませんが、稲刈りが終わった10月ごろから工事を行う予定だったということです」

6月22日に行われた新発田市松浦地区の区画整理工事の入札で、鶴巻容疑者は事前に予定価格や参加業者などの秘密事項を本田容疑者に漏らした疑いが持たれています。

県警は20日午後6時半から鶴巻容疑者の勤務する県新発田地域振興局を家宅捜索。約4時間半をかけ、ノートパソコンや書類などを押収しました。

【記者リポート】
「午後11時を過ぎたところ。捜査員たちが今、ダンボールを手に外に出てきました。合計20個ほどでしょうか、押収品のダンボールが運び込まれていきます」

過去に2度新発田地域振興局で勤務し、去年4月に農村整備部長となった鶴巻容疑者はその価格を知りうる立場にもありました。

【県新発田地域振興局 阿部久紀 局長】
「理論的にはというか、そういったことが可能な立場であるとは考えられる。9月初旬から(事情で)休みをとっているというふうには聞いていた」

一方、岩村組の本田容疑者らは教えられた予定価格をもとに落札率93.8%の1億200万円で落札し、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。

談合事件を受け、建設業者などからは…

【建設業者】
「本来あってはならないことだったんだろうなと思う」

【建設業者】
「寝耳に水」

また、本田容疑者の知人は驚いた様子を見せていました。

【本田容疑者の知人】
「本当に唖然としている。あんなに良い方が…。温厚な良い人。自分から悪いことをするなんてまったくない」

岩村組では、昨年度から今年度にかけて、県新発田地域振興局の農村整備部が発注する工事を5件落札。

落札率が予定価格に近いほど企業にとっては利益が出ますが、落札率はいずれも94%や93%台で、県や建設業者も不信感を抱くような落札率ではないと話します。

【建設業者】
「値段を聞いたとか、聞かないという話しであるならば、もっと(予定価格に)近くてもよさそうだけど。93%ということは、そこそこ低く抑えたことに意味があるのか」

入札関係者から談合の疑いがあるとの情報提供を受け、3人の逮捕に至った今回の事件。

誰が談合を持ちかけ、どのような利益を得ていたのか、県警は金銭の授受がなかったなども含め捜査しています。最終更新日:Thu, 21 Sep 2023 19:19:54 +0900