横田めぐみさん15日で拉致から46年… 「絶対に諦めない」被害者家族が政府に訴え【新潟】

横田めぐみさんが拉致され、11月15日で46年となるのを前に、拉致被害者の帰国を願う新潟県民集会が開かれました。被害者・家族ともに高齢となる中、登壇者は「再会をあきらめない」と力強く政府に訴えました。
横田めぐみさんが拉致され、11月15日で46年となるのを前に、拉致被害者の帰国を願う新潟県民集会が開かれました。被害者・家族ともに高齢となる中、登壇者は「再会をあきらめない」と力強く政府に訴えました。

11日に開かれた県民集会で、横田めぐみさんの弟で家族会代表の横田拓也さんは、87歳になる母・早紀江さんの思いに触れました。

【めぐみさんの弟 横田拓也さん】
「私の母・早紀江の夢は、誰もいないところで空に浮かぶ雲を見ながら『やっと自由になれたね』と言う時間を持ちたい。こんな当たり前のことを願っている。私は絶対に諦めるわけにはいかない。絶対に負けない」

その母・早紀江さんは、今年に入り、入退院を繰り返していて、今年も映像での参加となりました。

【めぐみさんの母 横田早紀江さん】
「めぐみちゃんに会いたい。そして、ほかの方も有本さんも94歳(実際は95歳)になられたし、(有本)恵子ちゃんがそこにきて、お父さんに会わせてあげたい。帰ってくるまでは、何とか命を長らえなければと思っている」

拉致被害者の曽我ひとみさんは、ともに拉致され、12月に92歳になる母・ミヨシさんへの思いを口にします。

【曽我ひとみさん】
「もう一度、親孝行をさせてください」

再会を願う気持ちは特定失踪者の家族も同じ…

【大澤孝司さんの兄 大澤昭一さん】
「私もあと何年もつか分からないが、弟とせめて一回会ってみたいと思う」

【中村三奈子さんの母 中村クニさん】
「私だけでなくて、ほかの人たちにも帰って『ただいま』と言ってくれるよう、国の拉致問題解決のための政策をぜひお願いしたい」

集会の最後には、約3万3000筆の署名が政府に渡されました。

【内閣府 工藤彰三 副大臣】
「すでに40数年経ってしまった。忸怩たる思いで、言葉だけでなく、これは岸田首相にきちっと伝え、何が何でも(被害者を)取り戻す、そういう思い」

家族や国民が求めるのは、「取り戻す」という言葉を実行に移す政府の姿です。

【めぐみさんの弟 横田拓也さん】
「言い過ぎを承知で、誤解を恐れずに言うと、結果が出なければ点数は0点、全員を帰さなければ100点とは言えない。日本政府は全力をかけて、国力をかけて、1人残さず、全拉致被害者を帰すように私たちは求めていきたい」最終更新日:Mon, 13 Nov 2023 19:00:41 +0900