“男女兼用の制服”にリニューアル!「選択の幅広がる」中学校で生徒主催のファッションショー【新潟市】

新潟市の中学校で来年度に導入する新しい制服を決めるファッションショーが開かれました。性別を区別する制服を撤廃し、男女兼用の制服に生まれ変わろうとしています。
新潟市の中学校で来年度に導入する新しい制服を決めるファッションショーが開かれました。性別を区別する制服を撤廃し、男女兼用の制服に生まれ変わろうとしています。

拍手と歓声を受けながら体育館のランウェイを歩く中学生たち。

新潟市西区の内野中学校で来年度導入の新しい制服を決めるファッションショーが開かれ、生徒たちが協議を重ねた結果、候補に挙がった3種類のデザインが披露されました。

昭和の時代から変わらない今の制服は男子は「学ラン」、女子は「ブレザー」。色も黒と紺で違いがありましたが…

【杉山萌奈アナウンサー】
「男女共ブレザーで統一します。通常、男子は左見頃が上、女子は右見頃が上に来るように作られていますが、新しい制服ではどちらでも付け替えられるように工夫しています」

ボタンは左右に自由に変更可能!

性別を強調した「男女を区別する制服」を撤廃し、男女兼用の制服にすることで環境に配慮した効果も生まれると言います。

【生徒】
「私には兄がいるが、お下がりができなくて新しいものを買わなくてはいけない。これにするとお下がりできるのでいい」

【生徒】
Q.男女でデザインが違うことで困ったことは?
「みんなで集まったときに、2種類制服がある感じがした。統一された感じがしていい」

【生徒】
「男女平等の社会なので、統一されて意識が変わっていい」

一方で、女子生徒はこれまでも校則の中で「スラックスも可」となっていましたが、実際は寒さ対策としてもスラックスを履く人は少なかったと言います。

【女子生徒】
「あんまりスラックスを履いている人が多くないので、そういうところが嫌」

【女子生徒】
Q.新しくなったスラックスは履いてみたい?
「デザインもかわいいし、スカートでもスラックスでも変わらない」

【女子生徒】
「上と下のデザインがあんまり合っていないかなという感じだったけど履きやすくなる」

校則の文言を「スカートまたはスラックス」と書き換え、デザインも一新することで生徒の自由な選択を支援していきます。

【内野中学校 佐藤靖子 校長】
「きょうは作業をするから、きょうは寒いからスラックスといった選択肢の幅を広げるため、上下でコーディネートしたときに、すてきにかっこよく幸せになるといいと思って、変えることを決断した」

このファッションショーは学区内の小学生と保護者にもネットを通じて配信。

約4400人の投票をもとに選定会議を開催し、新たな制服が決定されます。