職人目指すきっかけにも!燕三条の技術に触れる“工場の祭典”スタート「魅力伝えたい」【新潟】

ものづくりが盛んな燕三条地域の工場を見学や体験できるイベントが始まり、新潟県内県外から訪れた人たちが職人の技術に見入っていました。
ものづくりが盛んな燕三条地域の工場を見学や体験できるイベントが始まり、新潟県内県外から訪れた人たちが職人の技術に見入っていました。

10月26日始まった「燕三条工場の祭典」。

ものづくりの街・燕三条地域の技術や製品に触れてもらおうと開かれ、今年は87の工場などが参加しています。

【工場の祭典2023 齋藤和也 実行委員長】
「品物を見る、そして作っている場を見ることで、商品の付加価値・自分の持っている商品への愛着が高まると思う。そういったものを見てもらい、自分に合った商品を手に取ってほしい」

こちらのグループがまず向かったのは、燕駅のすぐ近くにあるヤスリを制作する工場「石駒」。のこぎりを研磨するために使う、目立てヤスリの制作工程を見学しました。

【訪れた人】
「貴重な経験。なかなか普段見られないので。製品としては見るが、製造過程が見られるのは本当に素晴らしい」

【訪れた人】
「初めてで感動する。素晴らしい」

【石駒 石黒謙二 社長】
「『こういう製品は、こういう手順を踏んで作る』ということが分かるだけでも、かなり違うのでは」

一方、燕市にある鎚起銅器の老舗「玉川堂」にも多くの見学者の姿が。銅板を叩き、模様をつける作業などに見入っていました。

【訪れた人】
「すごくおもしろい。どうやればこの柄がつくのだろうと思い見ていたが、とても自分ではできないなと」

高い技術力を誇る玉川堂で訪れる人に説明を行う女性。実は大学生のときに訪れた「工場の祭典」をきっかけに職人になったと言います。

【玉川堂 職人 宮田紗希さん】
Q。ここで働きたいと思った理由
「叩くところが、かっこいいから」

職人の道を選ぶきっかけとなった工場の祭典。開催期間中、多くの人に燕三条に訪れてほしいと意気込みます。

【玉川堂 職人 宮田紗希さん】
「自分が大学生のときに見学した職人のようになれているか不安だが、燕三条の地場産業を、魅力を、玉川堂の技術から伝えて行けたらいいなと思う」

このイベントは10月28日まで開かれています。最終更新日:Thu, 26 Oct 2023 18:40:28 +0900