【小川卓さん】
「『家を出るぞ』と、出ている最中も、ふすまが倒れてきて、ガラスが割れて、それを踏んで足を切った」
【藤井美寿々さん】
「(避難時)ヘリコプターに乗ったとき、上から見ると『ここはどこ?』というか、とんでもないことが起きたんだなというのを初めて実感した」
地域の内外から集まった聴衆に対し、被災の経験を語るのは藤井美寿々さんと小川卓さん。ともに山古志地区出身で、19年前は中学生でした。
山古志地区では、これまでも被災者が経験を語る催しが開かれてきましたが、その語り部の多くが現在60代~70代となり、高齢化が進んでいます。
こうした中、開かれた22日の催しは、教訓を発信するとともに、2人を含めた若い世代に山古志へ思いを寄せてもらうのが目的の一つです。
【藤井美寿々さん】
「地震でたくさん支援してもらった。私も山古志のためになれるようなことをできたらなと。地元で働けているのは、その時の思いがあるのかなと思う」
若い世代として地元への思いも語られた講演を聞いた人は…
【講演を聞いた人】
「リアルな声は重みがある。今までと違う印象を受けた」
【小川卓さん】
「山古志に思いを持って活動している人は僕以外にもいて、そういう人がこれから山古志をさらに盛り上げていくとか、そういう流れをつくろうとしていること、そこら辺を感じてほしい」
記憶の風化を防ぐとともに、どう地域を盛り上げていくか、若い世代による試行錯誤も続いています。最終更新日:Mon, 23 Oct 2023 18:50:59 +0900