13歳で故郷奪われ46年…横田めぐみさん救出願い“ふるさと”合唱 入退院繰り返す母「もう時間が無い」

北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんとの再会を願う同級生が、7日、チャリティーコンサートを開催しました。同級生は、童謡「ふるさと」に再会への強い思いを込めました。
北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんとの再会を願う同級生が、7日、チャリティーコンサートを開催しました。同級生は、童謡「ふるさと」に再会への強い思いを込めました。

めぐみさんが中学1年生で拉致されるまで新潟市の寄居中学校でともに学び、今年度59歳となる同級生。

再会を願い開催してきたコンサートは13回目を数えました。そのコンサートの冒頭・・・

今年に入り、入退院を繰り返しているという87歳の母・早紀江さんがビデオでメッセージを寄せました。

【横田早紀江さん】
「いつも皆様(同級生の姿)を見るたびにめぐみの見えない姿を勝手に想像して元気でいてくれるんだと信じて政府に訴え続けておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします」

59歳の娘の姿を同級生に重ねて想像していると話した早紀江さん。46年もの長い歳月帰国を果たせていないめぐみさんを思い、今回、コンサートで初めて披露された曲が「ふるさと」です。

【再会を誓う同級生の会・池田正樹代表】
「2002年の9月17日の小泉首相の訪朝の前日の集会で、滋お父さんが号泣して“ふるさと”を歌っていたんですよ」

父・滋さんが、娘との再会を切望しながら涙した「ふるさと」。この曲は、北朝鮮で生活するめぐみさんを支えた曲でもありました。

【横田めぐみさんの親友・真保恵美子さん】
「歌うことが大好きだったヨコ、(拉致被害者の)曽我さんが講演で、夜、布団の中で小さな声で“ふるさと”の歌を歌ったと話されたのを聞き、あ、間違いなくヨコだと思いました」

13歳の少女が突如として奪われた「ふるさと」。一日も早く、帰国が果たされるよう、参加した人たちは心を一つに歌い上げました。

【横田めぐみさんの親友・真保恵美子さん】
「皆さんどうか…こんな許しがたいことが行われていることをどうぞ忘れないでください。そして、政府に訴えかけて交渉をどんどん進めるようにお力添えをお願い致します。よろしくお願い致します」

【めぐみさんの弟・横田哲也さん】
「この同級生の皆様であり私たち家族であり、日本国民全員が一日も忘れずにめぐみちゃんのことを思っているんだよってことは感じて欲しいですし、必ず取り返しますのでもう少し待っていてほしいと思います」

13歳で奪われた「ふるさと」で、母・早紀江さんと再会を果たすまで。残された時間は本当に「もう少し」しかありません。最終更新日:Mon, 09 Oct 2023 18:57:49 +0900