能登半島地震で露呈… 柏崎刈羽原発 事故時の“避難計画”は「不備がある」【新潟】

新潟市で1月21日、市民団体が開いた柏崎刈羽原発の再稼働をめぐるシンポジウムには、原発に関する新潟県の3つの検証委員会の元委員などが参加。
新潟市で1月21日、市民団体が開いた柏崎刈羽原発の再稼働をめぐるシンポジウムには、原発に関する新潟県の3つの検証委員会の元委員などが参加。

能登半島地震の被害状況を受け、避難計画には不備があるといった指摘があがりました。

【避難検証委員会元委員 大河陽子 弁護士】
「現在の避難計画・原子力災害対策指針では、地震による原発事故を想定しているとは到底言えない状況」

主催した市民検証委員会が能登半島地震後に行った調査では「原発事故時に安全に避難できると思うか」という問いに7割以上が「できない」と回答しています。

また、県の検証総括委員会が打ち切られ、想定していた総括が行われなかったことについても元委員から怒りの声があがりました。

【県健康・生活検証委員会 松井克浩 元副委員長】
「検証総括委員会が突然、廃止ということになり、私も突然はしごを外された。控え目に言っても理不尽」

原子力規制委員会が昨年末、柏崎刈羽原発に出していた事実上の運転禁止命令を解除する中、県民の安全を守るためにも避難計画など慎重な議論が求められます。最終更新日:Mon, 22 Jan 2024 19:21:48 +0900