足元の課題“能登半島地震”への対応も 住宅修理補助や旅館のキャンセル被害を支援【新潟】

14日に発表された新潟県の新年度予算案について、注目の事業など中身を詳しく見ていきます。
14日に発表された新潟県の新年度予算案について、注目の事業など中身を詳しく見ていきます。

改めて県の新年度予算案の総額は1兆2872億円で、今年度と比べ557億円、4.1%の減となっています。これは新型コロナウイルスの5類移行に伴い国からの対策費の交付が終了したことなどが理由で、県は大きく事業を減らしたわけではないとしています。

一方で、危機的な財政状況のもと行財政改革が行われてきましたが、新年度も事業の見直し「再構築」を行い、県の貯金にあたる基金は取り崩すことなく、災害時への備えとして貯めておく目標額230億円を確保する予定です。

今後、過去の借金返済の負担額が増える予定ですが、返済には対応できる状態で花角知事も「財政の健全化は着実に進んできている」と話しています。

こうした中で、県がまず足元の課題として取り組むのが、能登半島地震への対応です。

地震で被害を受けた住宅の応急修理の補助や支援金の支給など、生活再建支援に約33億円を計上しました。

一方、こちらは新潟市西蒲区の岩室温泉にある高島屋です。将棋の藤井聡太八冠が対局した棋聖戦の舞台にもなった老舗旅館ですが、地震を受け予約のキャンセルが相次ぎました。

【高島屋 高島あずみ 若女将】
「FAX用紙を見るたびに、1枚1枚涙が出そうな思いで。キャンセル…って涙が出そうになる」

こうして地震の直接被害のほか、風評被害を受けた事業者の事業継続・再開も支援します。落ち込んだ観光需要の回復に向け、旅行料金の割引支援には約25億7800万円を、また中小企業や商店街などの施設の復旧支援には約10億5800万円を盛り込みました。最終更新日:Wed, 14 Feb 2024 19:45:43 +0900