『令和の米騒動』とも言われ、コメの品薄や価格高騰が続いた去年。新米の出荷で解消されると見られていましたが、コメの価格高騰は今も続いています。その背景を取材しました。
■コメの価格高騰続く…弁当も値上がり
おととしの猛暑により、コメの収量が減少したことなどが原因で去年、深刻化したコメ不足。市場からコメが消え、『令和の米騒動』とも言われました。
コメの品薄・価格高騰は新米の出荷で落ち着くと予想されていましたが…
【桶屋美圭アナウンサー】
「去年夏には“お一人様1袋まで”というポップが貼られていましたが、今はなくなっています。ただ、コメの価格上昇は続いているということです」
【マルセン 太田雅悠 専務取締役】
「我々も、当初は今少ないからとか、みんな欲しがっているから高いと思っていたが、どうやらそういうわけでもなく、依然として(市場に)コメは必要数に足りていない状況」
厳しい残暑などの影響でコメの収量の減少に加え、国産米の需要が増加していることもあり、コメの価格高騰は続いていて、お客からは不安の声も聞かれると言います。さらに…
【マルセン 太田雅悠 専務取締役】
「2月から価格が1袋500円上がる。1月末までにたくさん仕入れをして、少しずつコメを貯めておいた。今は、まだ1月の入荷価格で仕入れできているので価格は継続中」
急激な値上げは消費者の負担になってしまうため、店側も工夫していますが…
【マルセン 太田雅悠 専務取締役】
「棚を見てみると、少なくなっているのは同一量で、一番価格の安いものが売り場からすぐなくなっていく」
さらに、その影響は“お弁当コーナー”にも。
去年まで398円で販売していた弁当は450円に値上げしました。
【マルセン 太田雅悠 専務取締役】
「コメの量を減らすことも考えたが、昼食を食べるときに物足りないとなると、もう一品・二品買わなくてはいけなくなる。少し価格を上げることで、なんとかカバーできないかなと」
売り場では、この日も弁当を手に取るお客の姿が。
【お客】
「(コメの価格上昇は家計に)くる。でも農家さんも頑張っているので、(値上げは)しょうがない」
■コメ生産にかかるコストも上昇…
昨今の物価高騰で、コメの生産にかかるコストが上昇しているのも現状です。
【マルセン 太田雅悠 専務取締役】
「我々としても、なんとか買いやすい値段に戻ってくれることを祈っているが、農家さんのことを考えると、そういうわけにも一概にいかないのかなと。その狭間で揺れている」
店側は必要な人にコメが届くよう「心配して無理に買いすぎないでほしい」と買い占めへの注意を呼びかけています。
最終更新日:Tue, 04 Feb 2025 19:00:21 +0900