新潟市が導入する“全員給食” 先行して5校で開始「温かいもの食べられてうれしい」 給食当番の負担増も「食育の一環」

今年度すべての市立中学校で給食を導入する新潟市。先行して5つの中学校で全員給食が始まりました。

今年度すべての市立中学校で給食を導入する新潟市。先行して5つの中学校で全員給食が始まりました。

新潟市北区の濁川中学校。9日の昼食の時間はこれまでとは違った光景が広がっていました。

【生徒】
「新鮮でうれしい」

これまでのスクールランチから、“全員給食”に切り替わったのです。

これまで新潟市では、市立中学校の約半数で弁当を持参するか、給食を事前に申し込むかを各自で選ぶ“スクールランチ方式”が採用されていましたが、今年度からすべての市立中学校で給食を提供する全員給食を採用。

そのねらいについて、市は子どもたちの栄養面への配慮のほか…

【新潟市教育委員会 保健給食課 蝦名淳広 課長】
「全員給食化を通じて、食育に対する理解を高めていただきたい」

全員給食は5つの中学校で先行してスタートしました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「できたての給食が入ったコンテナが学校に運び込まれてきました。こちらには、すでにおいしそうな香りが漂ってきています」

調理室がない学校には給食センターなどで作られた給食を配送。昼食の時間になると当番の生徒が給食を食器に盛り付け、生徒がそれぞれテーブルの上に運んでいきます。

給食缶による配膳に変わったことで…

【生徒】
「食べきれない人はご飯を減らして、いっぱい食べたい人はご飯を増やしている。食べたいから増やした」

生徒それぞれで給食の量の調節ができるように。さらに…

【生徒】
「いつも弁当だったので、温かいものを食べられてうれしい」

【生徒】
「みんな同じのを食べているから話題になったりする」

一方で、配膳や食器の後片づけなど、給食当番の生徒の負担が増えることになります。

【生徒】
「(これまでの)ランチボックスだと持つだけだったが、準備が忙しくて大変」

しかし、市はこの手間も教育活動の一環と捉えています。

【新潟市教育委員会 保健給食課 蝦名淳広 課長】
「いままでなかった作業に携わっていただくことになるが、主体的に携わることについても食育の一環として学んでいただきたい」

新潟市立中学校の全員給食は夏休み明けからすべての学校で始まります。

最終更新日:Wed, 09 Apr 2025 19:09:27 +0900