

金物の卸売業を手掛ける新潟県三条市の三条金物が、事業を停止し、自己破産の申請をした。
民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によると、1927年8月に創業し、同年12月に法人改組された三条金物は、主に関東、東北、東海および北陸地区など県外の金物小売所や建築材料専門店、小規模ホームセンター向けに地元三条市の商材を主力とした商品を取り扱い、2001年頃には年売上高約6億円を計上していた。
しかし、得意先の金物小売商が大手ホームセンターとの競合により販売不振となり、営業面で苦戦を強いられていたほか、新規開拓が進まず近年の売上減少に歯止めがかからない状況が続き、2024年7月期の年売上高は約3億2000万円に減少。
また、原材料高騰で収益の悪化を招き、近年は赤字決算により債務超過に陥っていた。業容が縮小する中、先行きの見通しが立たなくなり、事業を停止した。
負債額は約2億円(うち金融債務1億5000万円)に上っている。
最終更新日:Tue, 10 Jun 2025 17:00:00 +0900