

去年9月、新潟県上越市の小学校で卵アレルギーのある低学年の児童の左ひじが同級生の食べた“かきたま汁”の食器に触れ、アレルギー反応が出る事案が発生したにも関わらず、学校の教師などの誤った対応によりアナフィラキシーを発症したとして、児童側が上越市に損害賠償を求めて提訴しました。
去年9月9日、新潟県上越市にある小学校で、給食の時間が終わったあとに、卵アレルギーのある低学年の児童の左ひじが、同級生のかきたま汁が入っていた食器に触れました。
上越市教育委員会などによると、児童が担任に報告した際、首元や背中に発しんが見られ、かゆみを訴えていたことから担任が保護者に「児童がかゆみを訴えている」と連絡しましたが、このとき薬を飲ませていなかったということです。
約1時間後に駆けつけた保護者が薬を飲ませたものの、児童に軽いせきの症状が出ていたことからエピペンを注射し、児童は市内の病院に運ばれました。
市の教育委員会が定めたマニュアルでは「軽度のかゆみなどの反応があれば5分以内に判断して内服薬を飲ませる」とされていました。
児童側は学校の教師などの誤った対応により児童が卵によるアナフィラキシーを発症したとして、上越市に対して110万円の損害賠償を求めて提訴しました。
提訴を受け、上越市教育委員会は「市の代理人弁護士と協議しながら、対応してまいります」とコメントしています。
最終更新日:Wed, 11 Jun 2025 10:12:13 +0900