柏崎刈羽原発 7号機ではなく“6号機の再稼働”先行か 花角知事「どこを動かすかは本筋の議論ではない」新潟

東京電力・柏崎刈羽原発6号機で原子炉に核燃料を入れる燃料装荷が始まったことを受け、花角知事は6月11日、「安全に慎重に作業をしてほしい」と訴えました。

東京電力・柏崎刈羽原発6号機で原子炉に核燃料を入れる燃料装荷が始まったことを受け、花角知事は6月11日、「安全に慎重に作業をしてほしい」と訴えました。

柏崎刈羽原発6号機で10日に始まった核燃料を原子炉に移し替える燃料装荷。

その後の設備確認などが順調に進めば、8月に6号機は技術的には再稼働が可能な状態となります。

こうした中、原子力規制委員会の山中伸介委員長は「より高い安全への意識が求められる」と指摘します。

【原子力規制委員会 山中伸介 委員長】
「燃料が装荷された状態というのは、運転状態と同様のレベルの水準を要求される。東京電力においては、慎重に安全第一に作業を進めてもらいたい」

当初は7号機・6号機の順で再稼働させる考えを示していた東京電力ですが、テロ対策施設の設置期限や地元同意などの条件が整わず、6号機の再稼働を先行させる可能性が出ていることについて花角知事は…

【花角知事】
「どこを動かすかは本筋の議論ではない。それは事業主体がお考えになる。私どもは原子力発電所とどう向き合うかということを議論しているつもり」

一方、県と内閣府などでつくる協議会は11日、原発事故時の緊急時対応策について議論し、今年5月に作業部会がとりまとめていた最終案については「具体的で合理的」だと確認。

この緊急時対応策は今後、政府の原子力防災会議で正式に了承される見通しで、花角知事が判断に必要としてきた材料が出揃いつつあります。

最終更新日:Wed, 11 Jun 2025 22:30:00 +0900