

柏崎刈羽原発6号機で6月10日に始まった燃料装荷の作業現場が12日、報道陣に公開されました。6号機の再稼働への準備が進んでいますが、東京電力は「7号機を先行させるとした方針は変わっていない」と話しています。
【記者リポート】
「柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋内。あちらで行われているのが燃料装荷です。右側の燃料プールから機械が燃料をつかんで、左側にある炉心へと移していきます」
12日、報道陣に公開されたのは柏崎刈羽原発6号機で10日に始まった燃料装荷。燃料は自動で原子炉へと移されますが、現場の作業員が異常がないか目視で確認します。
24時間体制の作業は約2週間で完了する見込みで、12日午後2時の段階で872体の燃料のうち61体が装荷され、大きなトラブルなどはないということです。
燃料装荷後の設備の健全性確認などが順調に進めば、8月には技術的に再稼働ができる状態となる6号機。
東京電力は7号機の再稼働を優先する考えを示していますが、テロ対策施設の設置期限や地元同意などの条件が整わず、現実的には6号機の再稼働が先行する可能性も出ています。
ただ、東京電力は6月12日の会見で改めて7号機の再稼働を優先する考えを示しました。
【東京電力 菊川浩ユニット所長】
「6号機のほうも燃料装荷が始まったところなので、まずは6号機をしっかり運転できる状態に持っていくのが第一の使命かなと思っている。いま、7号機のほうもそういう状態にあるので、現時点において7号機をやっぱり動かしたい」
その思いとは裏腹に、花角知事が県民の意思を確認するため実施する公聴会が8月末まで予定されるなど、7号機の今年の再稼働は難しいのが現状です。
最終更新日:Thu, 12 Jun 2025 23:00:00 +0900