

新潟空港で6月13日、海上の船舶で傷病者が発生したことを想定し、ヘリコプターを使った救助訓練が行われました。
1985年に救急体制が整って以来、1000件を超える出動実績を持つ洋上救急。
この日は第九管区海上保安本部の機動救難隊の隊員や医師など23人が参加しました。
ヘリコプターの総重量で現場上空に停滞できる時間が変わることから、積み込む医療器材は必要最低限。
器材の確認を終えると、船から引き上げた心肺停止の急病人をヘリコプターに運び込んだ想定で処置訓練に臨みます。
【記者リポート】
「機内は傷病者をまっすぐ寝かせられないほどの狭さです。その限られた空間で医療チームが賢明に救命活動を行っています」
通常とは異なる機内の狭さと騒音…機内では医師と看護師、そして機動救難隊員が連携して救命にあたります。
厳しい環境下での訓練に医師たちはその難しさを実感したようです。
【新潟市民病院 飯野竜彦 医師】
「非常に狭くて、物品も限られていて、できることが限られている。現場ではコミュニケーションが大事だが、コミュニケーションが取りづらいところはヘリコプターならではの難しさ」
【第九菅区海上保安部本部 警備救難部救難課 中條智 救難課長】
「要請があった際には安全・迅速に対応できるよう、引き続き、訓練を実施していく」
第九管区海上保安本部は7月、船舶を使った救助訓練も予定しています。
最終更新日:Fri, 13 Jun 2025 18:36:20 +0900