35歳男性死亡の爆発事故から1年…損害賠償求め遺族が会社側を提訴「一日も早く全てを報告し謝罪してもらいたい」新潟

去年6月に新潟県弥彦村で発生した文化会館の爆発事故。この事故で死亡した男性の遺族が6月17日、男性が当時勤務していた会社と工事を発注した会社を相手取り、新潟地裁に提訴しました。
NST新潟総合テレビ

去年6月に新潟県弥彦村で発生した文化会館の爆発事故。この事故で死亡した男性の遺族が6月17日、男性が当時勤務していた会社と工事を発注した会社を相手取り、新潟地裁に提訴しました。

去年6月、弥彦村の弥彦総合文化会館で改装工事をしていたところ、爆発事故が発生。この事故で当時作業をしていた35歳の男性が死亡したほか、3人が重軽傷を負いました。

爆発事故からまもなく1年が経ちますが、当時ガスが止まっていたのかなど事故原因についてはいまだ判明していません。

こうした中、男性の遺族は6月17日、男性が当時勤務していた会社と工事の発注元の会社を相手取り、約7100万円の損害賠償を求め新潟地裁に提訴しました。

【遺族】
「家族としても何も前に進めないので、一日も早く、全てを弟に報告して、謝罪をしてもらいたいというのが家族の願い」

これまでも両社に対して損害賠償を求めて交渉してきた遺族。しかし、発注元の会社からは「当社のみで賠償に対して判断することは困難な状況」と回答があり、また、男性が勤務していた会社からは回答がなかったため提訴に踏み切ったと言います。

遺族側は弥彦村が行った聞き取り調査の結果をもとに、両社の責任について立証・追及する考えです。

【訴訟代理人 齋藤裕 弁護士】
「非常にいい証拠が手元にあるので、今のところは立証が難しいとは思っていない」

一方、警察は業務上過失致死傷の疑いを視野に捜査を進めています。

最終更新日:Tue, 17 Jun 2025 18:51:52 +0900