“エピペン使用”怖がらないで!保育士などが“食物アレルギー”への対応学ぶ「時間経つほど重症化…早い判断必要に」新潟

食物アレルギーのある子どもが増加していることを背景に、新潟県上越市のこども園では6月25日、保育士などを対象にしたアレルギー研修会が開かれました。
NST新潟総合テレビ

食物アレルギーのある子どもが増加していることを背景に、新潟県上越市のこども園では6月25日、保育士などを対象にしたアレルギー研修会が開かれました。

6月25日上越市のこども園で開かれたアレルギー研修会。

正しい知識を身につけ、対応力を向上させようと去年から実施していて、この日は保育士や看護師など55人が参加しました。

【小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長】
「目で見た皮膚の症状やせき以外に、本人から症状を聞き出す努力が必要」

研修ではアレルギーを引き起こす食品や症状について説明を受けたほか、アレルギーが疑われる場合に体を安静に保つ姿勢など対処方法を学びました。

また、研修ではこんな実技も。参加者が手にしていたのはアドレナリン自己注射薬の“エピペン”です。

【小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長】
「学校職員における注射が28.5%、ここを増やさないと心もとないなと」

重篤なアレルギー症状であるアナフィラキシーを緩和するため、発症から5分以内の注射が求められるエピペン。

教育や保育の現場では教職員が初期対応を担うケースが多く、参加者は一つひとつ手順を確認していきました。

【小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長】
「エピペン怖いから打ちたくないと怖がってはいけない。手遅れになることもありえる」

【保育士】
「時間が経てば経つほど重症化してしまうと改めて勉強になった。早い判断が必要だと感じた」

【看護師】
「エピペンの使い方はこういう講習会がないと分からないことなので勉強になった」

いざという時に迷わず動ける自信をつけるために…このこども園では来年以降も引き続き、アレルギー研修を実施する予定です。

最終更新日:Thu, 26 Jun 2025 19:31:27 +0900