
東京電力・柏崎刈羽原発6号機が1月21日夜、14年ぶりに再稼働しました。しかし、22日未明に制御棒の引き抜き作業中に不具合が発生。東京電力は詳細な調査が必要になるとして一度、原子炉の稼働を停止すると発表しました。
■柏崎刈羽原発6号機 14年ぶりに再稼働
2011年に発生した福島第一原発事故。原発の安全神話は崩れ去り、世界最大級の出力を誇っていた柏崎刈羽原発も2012年から7基全ての原子炉が運転を停止していました。
それから14年…1月21日、東京電力新潟本社前で抗議の声を上げた市民団体。
【市民団体 桑原三恵 代表】
「6号機の原子炉起動に抗議し、即刻起動を停止し、私たちの要請に応えることを求める」
この抗議から約6時間、東京電力は午後7時2分、6号機で制御棒の引き抜きを開始。14年ぶりに原発を再稼働させました。
■2016年の知事選では原発再稼働が最大の争点に
東京電力の原発が福島第一原発事故後、再稼働するのはこれが初めてです。
福島第一原発事故の原因企業である東京電力による原発の再稼働には反対の声も少なくありませんでした。
2016年、原発再稼働問題が最大の争点となった知事選では…
【米山隆一 氏】
「今、国に再稼働できるのか、できないのか、そう問われたら『できません』。そう答えるしかない」
【自民党 二階俊博 幹事長(当時)】
「電力業界等、オール日本で対抗していかなきゃいかん」
再稼働に反対する野党が擁立した候補が、原発再稼働を推し進める自民党が推薦する候補に勝利。原発再稼働に対する民意が示されることに。
■事実上の運転禁止命令も…解除後 国は再稼働への動き加速
さらに、2021年には柏崎刈羽原発でのテロ対策の不備が相次いで発覚。
【原子力規制委員会 更田豊志 委員長(当時)】
「柏崎刈羽原発が運転に向け、次のステップに進むことはないと考えている」
原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出す事態に。
それでも東京電力が組織風土の改革などを進め、2023年に解除されると、国は再稼働への動きを加速させていきます。
【花角知事】
「地元の理解を求めたいという電話があった。(Q.理解というのは何について?)原発の稼働について」
避難道路の整備や原発立地地域の振興など県の要望について国が応じる姿勢を見せれば、東京電力も地域振興のための資金拠出などを表明。
【東京電力 小早川智明 社長】
「資金拠出の額については100億円規模を考えている」
そして、議会での信任を得た花角知事が去年12月23日に再稼働に同意する考えを国に伝えました。
■不具合で延期も…21日6号機を再稼働「特に問題なかった」
当初の予定では1月21日に再稼働する予定でしたが…
【柏崎刈羽原発 菊川浩ユニット所長】
「警報が出るはずだが、警報が出なかった」
燃料の核分裂反応を抑える制御棒に関する警報システムの設定に誤りがあったことが分かり、延期していました。
東電は設定の修正、全ての制御棒の警報が正常に作動することを確認した上で、1月21日午後7時2分に6号機を再稼働。
その後、午後8時28分には核分裂反応が連続して発生する状態・臨界に達したということです。
この再稼働の工程を見守った県技術委員会の小原徹座長は…
【県技術委員会 小原徹 座長】
「全体の作業も非常にスムーズに行われていて、特に問題になることはなかった」
■制御棒引き抜き作業中に警報…原子炉の稼働停止を発表
しかし、22日午前0時半ごろ、制御棒の引き抜き作業中に警報が鳴ったため、作業を中断。
電気部品を交換しても状況が改善しなかったため、原因を調査していましたが、東京電力は詳細な調査が必要になるとして、一度、原子炉の稼働を停止すると発表しました。
22日午後に開かれた政府の監視強化チームの会合では、東電から不具合についての報告などを受けた上で、東京電力に対し、安全最優先の作業を求めていました。
【佐藤啓 内閣官房副長官】
「(東電に対しては)引き続き、健全性の確認を1つ1つ丁寧に行い、安全最優先での対応を求めたいと思う」
14年ぶりの再稼働から1日…再び停止することになった6号機。
東京電力は22日午後7時から会見を開き、状況などについて説明する方針です。
最終更新日:Thu, 22 Jan 2026 18:50:40 +0900




