

熱戦続く夏の高校野球新潟大会はベスト4が出そろった。昨夏王者の中越が初戦で敗れたが、大きな波乱なくシード勢が順当に勝ち上がった。ベスト4に残ったのは、第1シードの新潟明訓、第2シードの新潟産大附属、春のセンバツ甲子園に出場した日本文理と帝京長岡の4校だ。準決勝の展望を紹介する。
【準決勝〈1〉新潟明訓VS日本文理】平成の新潟をけん引“文明対決”

昨秋は3回戦で公立の六日町に敗れた新潟明訓。この悔しさをバネに一冬を越えて打撃力に磨きをかけてきた。
チームを引っ張るのは、投打の中心となる今井巨主将だ。
4回戦・準々決勝ともにピンチでマウンドに上がり、どちらの試合も今井が逆転打を放った。
島田修監督も「苦しいときに頼りになるのはあいつです。すごいと思う」と言わしめるほど。
そして、その今井が強調するのは“打の明訓”。
2回戦・3回戦でも二桁得点をマークし、開志学園との一戦では乱打戦を制した。
一方で、4回戦では投手陣が打ち込まれて不安を残したが、打撃陣がカバー。4回戦、準々決勝と終盤に逆転勝ちした粘りの強さも身上だ。
14年ぶりの甲子園まで残り2勝。猛暑の中での戦いだけに、今井一人に頼らずチーム全体で勝ち切れるかが甲子園をつかむ鍵となりそうだ。
新潟明訓
2回戦 12-2(5回コールド) 高田
3回戦 11-0(7回コールド) 新潟商業
4回戦 10-9 開志学園
準々決勝 8-3 加茂暁星

対するのは、“打の文理”で2009年の甲子園を沸かせた日本文理だ。
昨秋は県大会で優勝し、北信越大会では準優勝を飾り、春のセンバツ甲子園に出場。センバツでは15年ぶりの春1勝を挙げた。
センバツでも打撃力を武器に戦ったものの、2回戦で花咲徳栄に0-17と惨敗を喫した。
春の大会でも、その打撃に陰りが見えていたが、今夏は復調。打の文理で勝ち上がってきた。
初戦は14得点、3回戦は18得点。4回戦・準々決勝では好投手を相手に7点を奪い、快勝した。
中でも注目は、4番・吉田流太。打率は7割超えで、本塁打も1本放っている。
また、3番・秦も準々決勝の北越戦で3安打と好調だ。
夏に照準を合わせてきた打の文理と打の明訓。打撃を売りにしている両チームの戦いの行方は…投手陣の継投のタイミングなども注目ポイントだ。
日本文理
2回戦 14-2(5回コールド) 柏崎常盤・総合
3回戦 18-5(7回コールド) 新発田農業
4回戦 8-0(7回コールド) 六日町
準々決勝 7-2 北越
【準決勝〈2〉新潟産大附属VS帝京長岡】2年連続4強で激突

昨夏の準決勝と同じ顔合わせとなった新潟産大附属と帝京長岡。
夏に強さを見せる新潟産大附属は2年ぶりの甲子園を目指し、2回戦から準々決勝まですべてコールドで勝ち上がってきた。
初戦の柏崎戦では、好投手飛田を攻略。
中でも2年前の甲子園でベンチ入りしていた3番・五十嵐が攻撃を牽引。打率7割1分4厘で10打点を記録している。
守っては、エース石黒と和栗を中心に4試合で失点はわずか1と安定。
4強の中で最も体力が充実している一方で、接戦を経験していない点がこれからの準決勝・決勝での戦いにどう影響してくるかが注目ポイントだ。
新潟産大附属
2回戦 10-1(7回コールド) 柏崎
3回戦 29-0(5回コールド) 北村上中条碧
4回戦 7-0(7回コールド) 新潟南
準々決勝 7-0(7回コールド) 新発田中央

一方、昨夏のリベンジに燃えるのが春のセンバツ甲子園に出場した帝京長岡だ。
初戦では、3年前に敗れた因縁の相手・長岡との試合を制して初戦突破。中盤まで拮抗した展開だったが、終盤に地力の差を見せて突き放した。
そして、芝草宇宙監督が「打撃力には自信がある」と話す通り、4試合連続二桁安打を記録。機動力もあり、攻撃面は充実している。
一方の投手陣は今春の県大会でベンチ入りせずにトレーニングに励んでいたエース工藤が軸となる。
センバツでは精神面のもろさから制球を乱し、初戦敗退となったが、センバツ以降メンタル面を含めて強化。初戦の長岡戦でも強気の投球が目立った。
昨夏のリベンジを果たして初の夏の甲子園に王手をかけられるか、注目の一戦となる。
帝京長岡
2回戦 7-3 長岡
3回戦 14-2(7回コールド) 新潟第一
4回戦 16-0(5回コールド) 新発田南
準々決勝 7-1 東京学館新潟





