【復活】「培ってきたものがすべて消失」工場全焼の“老舗酒蔵” 火災から3カ月半…仲間に支えられ販売再開「恩返し考えながら酒造りを」

今年7月火事で工場が全焼した新潟市の酒造会社『越後鶴亀』が日本酒の販売を再開しました。イベント会場には復活を待ち望んでいた多くの人が訪れ、再出発を喜びました。

今年7月火事で工場が全焼した新潟市の酒造会社『越後鶴亀』が日本酒の販売を再開しました。イベント会場には復活を待ち望んでいた多くの人が訪れ、再出発を喜びました。

11月3日、新潟市中央区で行われたのは、県内の酒蔵などが集まる『新潟SAKEフェア』。

会場内で一際にぎわいを見せていたのは、今年で創業から136年を迎える老舗酒蔵『越後鶴亀』のブースです。

【越後鶴亀 吉田和司 社長】
「火事の中救出されたお酒」

【客】
「変わらなくて、すごくうれしい」

【越後鶴亀 吉田和司 社長】
「あのときは、再開は難しいかなと思っていたので、あの瞬間からきょうを迎えられるとはとても思えない感じ」

越後鶴亀は今年7月、工場で火災が発生。

20時間近くにわたる懸命な消火活動が行われましたが、工場と周辺の住宅など4棟が全焼し、あわせて15棟の建物が焼けました。

越後鶴亀はすべての醸造設備を失うことに。

【越後鶴亀 吉田和司 社長】
「歴史というか、お金にも代えがたい、先代からずっと培ってきたものがすべて消失したので、非常にショックが大きかった」

それでも火事から3週間、越後鶴亀は同じ西蒲区の峰乃白梅酒造の倉庫を間借りし製造を再開。

【越後鶴亀 横田伸幸 杜氏】
「県内の仲間の酒蔵さんに『このタンク使っていいよ』とか『ポンプやホース使っていいよ』とか皆さんに分けてもらって、みんなでつくった蔵のようになっている」

全国の酒蔵からの温かい支援を受け、火事から3カ月半で販売再開の日を迎えました。

【客】
「焼けたとき『あの味が!?』と思ってすごくびっくりした。でも、技術は伝える人がいるから続くんだなと」

多くの物を失いながらも、蔵人の五感を頼りに復活を果たした越後鶴亀の味が人々に届けられていきます。

【客】
「私たちが飲むことで復活してもらえれば。頑張ってほしいと思う」

【越後鶴亀 吉田和司 社長】
「蔵のメンバーが本当に勇気づけられたので、これからも我々がどうやって恩返ししていくかを考えながら酒造りをしていきたい」

待っている客、支えてくれる仲間。多くの人の思いを胸に老舗酒蔵が再び歩み始めました。

最終更新日:Tue, 03 Nov 2026 22:00:00 +0900