「人を殺そうと思った」 犯行直前に店で包丁を購入した男子高校生 計画的犯行をほのめかす供述も【長岡市】

9月25日、新潟県長岡市のショッピングセンターで客などを包丁で襲い現行犯逮捕された男子高校生の身柄が26日、新潟地方検察庁長岡支部に送られた。犯行直前に、このショッピングセンターで包丁を購入していたという男子高校生。「人を殺そうと思った」と供述していることも新たに分かった。

男子高校生 商業施設で客など3人襲う

26日午後、殺人未遂容疑で新潟地検長岡支部へと身柄が送られた18歳の男子高校生。

送検される男子高校生

 

事件は25日午前11時15分ごろ、従業員から「客が見知らぬ男に切りつけられた」と警察に通報があったことから発覚した。

事件現場

長岡市のリバーサイド千秋内のアピタ長岡店で40代と60代の女性客が相次いで包丁で襲われ、首付近を負傷。男子高校生を取り押さえようとした40代の男性従業員も腹部を打撲するケガをした。

専門店なども立ち並び、平日でも多くの人が利用する場所で男子高校生はどのように犯行に至ったのか…警察への取材で明らかになってきた。

リバーサイド千秋

1人で来店したという男子高校生は、犯行の直前、アピタ長岡店で刃渡り17cmの包丁を購入。

購入後に、そのまま同じアピタ長岡店の鮮魚売り場コーナー付近へ移動。ここで、買い物をしていた40代と60代の女性を背後から襲ったとみられている。

現場に居合わせた人は「首の辺りが血で赤く染まった女性を見た。その状況に怖くなって、急いでその場から逃げた」と話す。

店内が騒然とする中、警察官が臨場した際、男子高校生は包丁を取り上げられ、暴れることもなく立っていたという。

「人を殺そうと思った」計画性ほのめかす供述も

その場で現行犯逮捕された男子高校生は、警察の調べに対し「人を殺そうと思った。言い訳はありません」と供述。

被害者と男子高校生に面識はなく、警察は通り魔的な犯行とみて調べを進めるほか、計画性をほのめかす供述もしていることから、計画的な犯行だったかどうかについても詳しく調べている。

また、ショッピングセンターの防犯カメラを解析するなどして、当時の状況についても捜査を続けている。