新潟県内で“林野火災”相次ぐ…
4月8日、長岡市小国町で9ヘクタール以上が燃える林野火災が発生した。鎮火までは5時間以上を要した。
その6日後には長岡市山古志地区でも林野火災が発生。約1ヘクタールにわたり草木が焼けた。
いずれの火災も、屋外で廃棄物を燃やす「野焼き」をしていた人が現場近くにいて、「野焼きをしていたら火が燃え広がった」との話もあったという。
野焼きは廃棄物処理法上、原則禁止されている行為だが、果樹農家などによるやむを得ない焼却は自治体が推奨する方法で行うことを前提に例外的に認められている地域もある。
乾燥時期…「延焼スピードは想像以上」
注意が必要なのは野焼きだけではない。「天気のいい日に屋外などでたき火をして、その火種が枯草に着火して拡大する火災が発生している」
こう話すのは、新潟市消防局の山岸利延さんだ。
新潟市内では、4月に入り、15日までに12件の火災が発生。このうち4件が、枯草などが燃えた火災だという。
「乾燥している時期、枯れ草などに着火すると想像以上に延焼スピードが早いので、消火が間に合わないというケースが多く発生している」
屋外での火の取り扱いに注意!
山岸さんは春を迎え、空気が乾燥している今の時期は特に火の取り扱いに注意してほしいと呼びかける。
「これから天気のいい日はバーベキューなどをする人もいるかと思うが、火を取り扱う際には水バケツを用意するなど細心の注意を払っていただきたい」
また、野焼きでの林野火災を防ぐためにも、消防では枝や草木なども自治体のごみ回収に出すよう呼びかけている。