【上越市 白石聡 教育部長】
「実績報告を実際の数字よりも過大に報告していると。それは5カ年すべて。5年間で1億円、年間平均約2000万円の乖離があった」
上越市の調査で収支に関する実績報告書への虚偽記載が明らかになったのは、リージョンプラザ上越の指定管理者で東京に本社を置く新東産業です。
上越市は今年2月に「リージョンブラザ上越の実績報告に疑義がある」との通報を受け、調査を開始。
その結果、2018年からの5年間で経費を約1億円過大に記載していたことが確認されたということです。
ただ、現段階で虚偽記載を認めていないという新東産業。
【上越市 白石聡 教育部長】
「(上越市の指示は)『実績報告を出しなさい』だから、あくまでも実績の数字を出していただく。ただ、それが向こうは『実績ではなくてもいい』という認識なので、そこは相違が発生している」
上越市はかかった経費を記載するよう求めているのに対し、新東産業は経費に利益を上乗せするなどして記載。
例えば2022年度のアイスアリーナの委託料を新東産業は1800万円と報告していましたが、市の調査で判明した実績値は1000万円あまりで、約800万円の差が生じています。
【上越市 白石聡 教育部長】
「実績報告書の数字が、実績ではないものが報告されているので、そこはもう明らかに虚偽だと」
新東産業はリージョンブラザ上越を含め、上越市内の7施設を指定管理しているため、上越市は専門家に調査を依頼し、全容解明を進める考えです。
新東産業の上越支店は「現在調査中でお答えできることはない」とコメントしています。最終更新日:Thu, 09 May 2024 18:49:04 +0900