
3月4日夜、新潟市中央区のやすらぎ提で撮影された“キツネ”。なぜ、市街地に現れたのか…注意点などを専門家に聞きました。
4日午後8時前、新潟市中央区のやすらぎ提で撮影されたのは、なんと野生の“キツネ”です!
毎日やすらぎ堤で散歩しているという人は…
【散歩をしている人】
「聞いたことない。キツネなんて聞いたことない」
新潟市の中心市街地で見つかったキツネ。一体どこから来たのでしょうか?
動物の生態に詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授は…
【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「森林とか農耕地とか河川敷にも住んでいて、わりと山から人里まで広く分布している。夜行性なので、ほとんど姿を見ることはないが、我々の農耕地の周りに普通に住んでいる生き物」
山から人里まで広く生息しているといいます。
実は3カ月前、約3km離れた県庁でも目撃が。県庁の敷地にある“県庁の森”に生息しているのでしょうか…。
一方で、かわいらしい見た目のキツネですが、肉食性の強い雑食動物のため注意が必要です。
【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「農作物もトウモロコシや栄養価の高い果樹などを食べるので、近くで畑などやっている人は、中型獣類用の対策をしていただきたい。ペットや家禽を飼っている場合は、ニワトリとかが襲われる可能性があるので、しっかり防除をしていただければ」
北海道では、キタキツネが主な感染源となっている“エキノコックス”による感染も確認されていますが…
【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「本州の本土キツネは、エキノコックスは今のところほとんど持っていない。少し一部で出てきているところはあるが、新潟のキツネは出ていないので、そちらは心配しなくていいと思う。ただ、当然、野生動物なので、様々な寄生虫は別に持っている。それは警戒していただきたい」
また、山本准教授はペットのエサなどを外に放置しないよう注意を呼びかけています。
最終更新日:Wed, 05 Mar 2025 18:56:59 +0900